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ドラゲーライヴ Vol.1

ドラゲーメインのプロレス観戦記ブログです。

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CIMA&リコシェが日米タッグ王者に輝く~9.11 DGUSA Way of the Ronin 2011~

試合結果は公式サイトとこちらのレポートから。
RADICAN'S DGUSA INTERNET PPV REPORT 9/11: Ongoing coverage of DGUSA show from Milwaukee
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9.11 DGUSA "Way of the Ronin 2011"

○チャック・テイラー&リッチ・スワン(オウフルワッフル)CALEB KONLEY &スコット・リード×

○ブロディー・リー(パワーボム)サイラス・ヤング

○戸澤陽(ジャーマンスープレックスホールド)ジョン・デイビス×

エリック・キャノン&○サミ・キャリハン(ストレッチマフラーホールド)YAMATO&ARフォックス×

○サブゥー(アラビアンフェイスバスター)ピンキー・サンチェス×

4wayマッチ
FACADE vs. SUGAR DUNKERTON vs. FLIP KENDRICK vs. UHAA NATION
ウーハー・ネイション(A.O.A)SUGAR DUNKERTON×

○ジョニー・ガルガノ(ガルガノエスケープ)土井成樹×

オープン・ザ・ツインゲート&オープン・ザ・ユナイテッドゲート選手権試合
○CIMA&リコシェ(メテオラ)吉野正人&PAC×
※第17代王者が初防衛に成功
※CIMA&リコシェ組が第2代ユナイテッドゲート王者となる

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前半戦終了時に、次回11月11日のマサチューセッツ大会においてYAMATO対ハルクのフリーダムゲートを賭けたノーロープマッチが決定したことが発表される。


セミファイナルで行われた土井対ガルガノの試合後、ガルガノは「自分がフリーダムゲートの第1挑戦者になるべきだ。」と言い、11月13日に行われるNYマンハッタン大会での挑戦を要求。
そしてスワンとテイラーに関しては同じ日にタッグ王者と試合をするべきだと言ったところでテイラー登場。
テイラーはタッグベルトには興味はなく、先日の4wayマッチを勝利したことで獲得したマッチメイク権を行使し11月12日のフィラデルフィア大会でYAMATOへの挑戦を要求。
そこにスワンも加わり3人で議論が交わされる。
その後、ガルガノが退場すると、テイラーはスワンのジャンクションTシャツを指差す。
スワンはジャンクションでもありRONINでもあると言うが、テイラーはマイクにエルボードロップをぶつけて退場。

これはRONIN解散フラグとなるのかな。
出来ればもう一度RONINとして日本に来てほしかったが…。
そしてもしかすると、次回11月のDGUSA3連戦でYAMATOはハルク→チャック・テイラー→ジョニー・ガルガノ相手に3連続防衛戦という可能性も出てきたね。



メインイベントはCIMA&リコシェ組が勝利し、ツイン&ユナイテッドゲート王者となる。
試合自体は大変素晴らしかったようで、最後の10分はニアフォールの連続で観客の歓声が鳴り響き続けたとか。
このレポートによればメインイベントだけで入場料の元が取れたらしい。
オンデマンドでiPPV見ようかと思ってたんだけど、どうやら今は見ることができない様子。
むむむ…。
DVDを待つしかないかな。




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YAMATOがCIMAを下しフリーダムゲート防衛に成功~9.10 DGUSA Untouchable 2011~

今日は朝からDGUSAシカゴ大会をiPPVで観戦。
ちょっと途切れることがあったけど、まあ問題なく見れました。
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9.10 Untouchable 2011

スコット・リード&Caleb Konley(オブシーン)アレックス・キャッスル&マット・ケージ×

○ジョン・デイビス(3 Seconds Around the World)リッチ・スワン×

○PAC(360°シューティングスタープレス)リコシェ×

サブゥー&○ARフォックス(450スプラッシュ)エリック・キャノン&ピンキー・サンチェス×

○戸澤陽(パッケージジャーマンスープレックス)ジョニー・ガルガノ×

4wayマッチ
土井成樹 VS 吉野正人 VS チャック・テイラー VS サミ・キャリハン
○チャック・テイラー(オウフルワッフル)サミ・キャリハン×

オープン・ザ・フリーダムゲート選手権試合
○YAMATO(ギャラリア)CIMA×
※第2代王者が4度目の王座防衛に成功

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第2試合はスワンが巨体のジョン・デイビスに押される展開が続く。
中盤に反撃を見せたスワンがその場飛び450スプラッシュを繰り出すも、最後はジョン・デイビスの3 Seconds Around the World(スパイラルボム)で敗戦。
試合後にブロディ・リーが登場しスワンにビッグブートからパワーボム。
その後、リーのマイク中にグレゴリー・アイアン登場。
リーはアイアンに対してもブートからのパワーボムで踏みつけ式体固め。
さらに「誰か俺に挑戦するやつはいないのか?」と煽ると、そこへ出てきたのはボビー・ラシュリーやエゼキエル・ジャクソンを彷彿させる体格のウーハー・ネイション(Uhaa Nation)。
ネイションはリーの巨体をパワースラムからリフトアップスラムで投げる。
さらにその場飛びムーンサルトからその場飛びシューティングスターを仕掛けるが、これはリーにかわされる。
するとリーはネイションにT-クラッシュのような技を決めてダウンさせると場外へエスケープして退場。
また新しくて面白そうな人材が出てきたね。
ウーハーネイションでいいのかな?
ウーアー?



前日のインディアナポリス大会ではキャプテンフォールマッチで戦ったリコシェとPACが、この日はシングルマッチで激突。
この2人でしか出来ないような試合が展開されるが、最後は先日リコシェにピンフォールを取られたPACが高角度ライガーボムから360°シューティングスタープレスで雪辱を果たす。

試合後にBW全員がリングに乱入しPACを凹る。
そして場外でPACを捕まえると、そこへリコシェがサスケスペシャル。
するとそこに出てきたのがRONIN。
RONINは3人同時に場外のBWに対してトペ。
続いてARフォックスが登場し場外にトペ・コンヒーロ。
さらに続いてリングに登場してきたDUFは、キャリハンとキャノンがサンチェスをブレーンバスターの体勢に担ぎ上げそのまま場外に投げる!
Holy Shit!
BW・RONIN・DUFが入り混じる中、続いて出てきたのはサブゥー!
サブゥーはお得意のアラビアンプレスを場外に決めると、最後の締めは試合に勝利したPACが場外にブリティッシュエアウェイズを決めてBWらを蹴散らす。
110911_01.jpg

















混乱の中、続けてサブゥー&ARフォックス対エリック・キャノン&ピンキー・サンチェスの試合が始まる。
この試合はサブゥーらしく机やイスも出てくるハードコアマッチ。
しかしフォックスがイキイキ試合をしてるのが印象的だった。
フィニッシュはサンチェスの体の上にテーブルをセットし、そこへ450スプラッシュを叩き込んで3カウント。



休憩明けに行われた戸澤対ジョニー・ガルガノ。
日本のドラゴンゲートで上り調子なのが戸澤なら、DGUSAで上り調子なのはガルガノ。
好調な両者の間で行われた試合は、試合展開も両者の技も観客の盛り上がりも申し分なし。
この日の試合はどれも素晴らしかったけど、ベストマッチはこの試合かな。
最後はパッケージジャーマンで戸澤が勝利。



マッチメイク権を賭けた4wayマッチは土井ちゃんと吉野が連携するシーンもあったが、最後はチャック・テイラーがサミキャリハンをオウフル・ワッフルで下す。
試合後、テイラーは吉野にトラースキックをお見舞い。
DGUSAマットではRONINとJⅢの掛持ち状態となっているスワンがテイラーに詰め寄ると、テイラーはスワンの頬を軽く張って去っていく。
スワンは吉野に謝りそのまま2人で退場。
RONINの関係も微妙なところ。



メインはCIMAがYAMATOに挑戦したフリーダムゲート選手権試合。
試合中YAMATOに足を攻められ続けたCIMA。
終盤にメテオラを決めるもフォールに行くのが遅れて3カウントを奪えず。
ならばとナカユビから再度メテオラに行くも、YAMATOはこれを回避するとスリーパーホールドで締め上げる。
CIMAは何度も外そうと試みるがYAMATOは外さない。
そしてフラフラになったCIMAに対してスリーパースープレックスを決めると、フィニッシュはギャラリア!

試合後CIMAはYAMATOに対して、次はハルクが挑戦する、そして試合形式はノーロープノーDQマッチだ、と告げてリングを去る。
興行の締めはYAMATO。
英語で
「次はハルク?
 ノーロープ、ノーDQマッチ?
 いつでもどこでもだれでもオッケーだ!
 オレはフリーダムゲートチャンピオンであり、ファイティングチャンピオンであり、そして常に王者なんだよ!」(YAMATO)

ま、かなり意訳してますので細かいことは気にしないでください(笑)



明日は3連戦の最終戦、ミルウォーキーでの"Way of the Ronin 2011"。
メインイベントはツインゲートとユナイテッドゲートのダブルタイトルマッチ。





Dragon Gate UK興行にGammaと戸澤が初参戦

詳細はDragon Gate UK公式サイトから。
http://www.amerchandise.co.uk/dragongate2011/2011roster.htm

スケジュールと現時点での決定カード及び参加選手は以下のとおり。
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10月21日 ブロックスボルン~Invasion 3~
鷹木信悟 VS PAC

10月22日 ノッティンガム~Shingo V Yokosuka 3~
鷹木信悟 VS 横須賀享
PAC VS ドラゴン・キッド

参加選手:
鷹木信悟、横須賀享、PAC、ドラゴン・キッド、Gamma、戸澤陽、吉野正人

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3年連続で行われるドラゲーのUK興行。
今年はGammaと戸澤が初参戦となる。
また信悟対享のシングルマッチはUK興行初年度から3年連続3回目ながら、いち早く決定したカード。
現地のお客さんにどれだけ評価が高かったんだろうなぁ。
そして21日の信悟対PACも何気に面白そうなカードではある。

invasion3poster.jpg




















DGUSA Fearless 2011 結果速報(追記)

DGUSAでは定番になりつつあるiPPV。
しかしこの日は音声の故障でしばらく興行開始が遅れるアクシデントあり。
結局10分ほど遅れてようやく第1試合開始。



第1試合
CIMA  対  リッチ・スワン

CIMAはオースチン・エイリースを、スワンはジョニー・ガルガノを伴って入場。
試合中、CIMAがパーフェクトドライバーを決めたところで、スワンはカウント2で返していたにもかかわらずBWのテーマが会場に鳴り響く。
最後はCIMAがシュバインからメテオラで3カウント。

CIMAもブログで怒り心頭?
「iPPV生中継中!!」(ドキドキCIMA探検隊)

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おっさん、オープニングマッチに出場!!

久しぶりにブチ切れたっ!

切れた!

切れた!

今日はスタッフにシフトチェンジ喰らったわ!!

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110604_08.jpg


















第2試合
ブロディー・リー 対 スコット・リード 対 エリック・キャノン 対 ARフォックス 対 アレックス・コロン 対 トニー・ネス

このメンツの6wayマッチということでブロディ・リーが他の選手を蹴散らして終わるかと思っていたが、この試合短い時間ながらハイフライムーブでインパクトを残したのはARフォックス。
元々、先月に行われたEVOLVEのトーナメントで優勝した選手だけど、現時点では無名と言えば無名の選手。
しかしブロディ・リーに場外に向けてショルダースルーを受けた状態からそのまま鉄柱越えコークスクリュープランチャを決めたり、試合終盤にはコーナー上の選手に対して飛びつき式の不知火・改を決めるなど一人目を引く活躍を見せた。
おそらく字で書いてても伝わらないと思いますので、良ければオンデマンド放送をチェックしてみてくださいw



第3試合
横須賀享対リコシェ

享は序盤リコシェの空中技に押されるものの、次第に得意の足攻めで主導権を握る。
アメリカ人に受けた技は足横須賀。
1発目を決めた後ワンモアタイム!チャントが発生すると、その後享は足横須賀3連発からしばらく間をおいて4発目も決める。
リコシェもディープインパクトや630°で反撃を見せ、享の雪崩式友情をカウント2で返してみせた。
しかし最後はジャンボの勝ち!連発から夢限を決めて3カウント。

画像は試合中に場外にエスケープして、自ら「ヨーコースーカー!」「チャッチャッチャチャチャ♪」チャントを起こす享。
110604_01.jpg
















ちなみに享の明日の相手はオースチン・エイリース。
日本とアメリカの職人対決ということで、これは魅力的なシングルマッチ。
羊さん、日本に呼んでくれないかなぁ。
110604_06.jpg






第4試合
望月成晃 対 サミ・キャリハン

もっちーはキャリハンの腕攻め、キャリハンはもっちーの足攻め。
シンプルながらも見応えのある攻防。
試合を通してキャリハンが互角以上に渡り合い、もっちー苦戦の内容だったが最後は真・最強ハイキックをキャリハンの即頭部に叩き込み3カウントを奪う。

試合後、もっちーが健闘を称えてキャリハンの腕をあげようとするが、エリック・キャノンがもっちーに襲いかかる。
キャリハンとキャノンに2人がかりでやられるもっちーだが、享がもっちーに加勢。
その後バックステージに居たレスラー達もリングになだれ込み大乱戦となる。
ちなみに3日目にはDUF対望月タッグの試合が組まれてます。
110604_02.jpg















もっちーブログによると、リッチ・スワンが望月軍(仮)加入を希望してるとか。
そういえば今日はチャック・テイラーが欠場だったんだよね。
RONINはどうなるんだろう?
「DGUSA初日」(モチヅキステーション )



第5試合
ジョン・デイビス対ピンキーサンチェス

デイビスのジャックハマーがカウント2.9?
レフェリーは3カウント入れてたように見えたしデイビスの曲も鳴ったけど、サンチェスが肩を上げてたということで試合続行。
最後はデイビスがアルゼンチンバックブリーカーの状態に抱え上げてからのスパイラルボムで3カウント。
試合後にDUFがサンチェスを凹る。



セミファイナル
オースチン・エイリース対ジョニー・ガルガノ

序盤はガルガノがリードするも、エイリースは場外にエスケープ。
ガルガノは場外のエイリースに対してトペを敢行したがその際にヒザを痛める。
なおも場外へのエスケープを続けるエイリースを追いかけるガルガノ。
しかしエイリースは客席へのブレーンバスターでガルガノの体をイスに叩きつける。
そしてエイリースはリングに戻りコーナートップに上ると、場外のガルガノに向かってマッチョマンを彷彿させるダブルアックスハンドル。

リングに戻ってからはエイリースがガルガノのヒザを攻めて優勢に試合を運ぶ。
この辺りの試合運びはさすがのエイリース。
しかしガルガノはエースクラッシャーで反撃。
エイリースもガルガノの勢いを削ごうと場外に落とし、トペを仕掛けたがガルガノはスリングショットスピアーで迎撃。
リング内でガルガノはガルガノ・エスケープ狙いもエイリースはロープブレイク。
エプロンで休むエイリースに近づいてきたガルガノに対し、エイリースは体を担ぎ上げエプロンへのデスバレードライバーで両者ダウン。

その後はエイリースがラストチャンスリーを出せば、ガルガノはハーツドーナツやガルガノエスケープというお互いのフィニッシュムーブを繰り出す一進一退の攻防。
30分近くのロングマッチとなった試合の最後は、エイリースが垂直落下式ブレーンバスターでガルガノから勝利。
観客はスタンディングオベーションで称える。
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メインイベント
ユナイテッドゲート選手権試合
吉野正人&PAC対YAMATO戸澤陽

試合前半はお互いに互角の展開も、試合中盤に入りセカンドロープからのシューティングスタープレスを戸澤が剣山で迎撃。
ここからPACのローンバトルが続く。
YAMATOのアンクルホールドで締め上げられるが、YAMATOの突進を回避すると延髄切りを決めて吉野にタッチ。

その後、戸澤がYAMATOのアシストを受けてから吉野にジャーマンを決めるがPACがカウント2でカット。
戸澤がPACを排除し、リング内でYAMATOがフィニッシュ宣言してのギャラリアを仕掛けるが吉野はなんとか回避。
吉野はフラフラ状態になるが、YAMATOとチョップ合戦を繰り広げると、その後4人が入り乱れる攻防となり結果は全員ダウン状態。
最初に復活したのは戸澤とPAC。
PACは吉野のアシストから戸澤に対してスワンダイブ450°もカウント2。
さらに吉野が戸澤にライトニングスパイラル狙いも、戸澤は回避してジャーマンを仕掛ける。
これは喰わないとばかりに吉野は耐えてトルベジーノからライトニングスパイラル。
ここはなんとかYAMATOがカットに間に合うも、吉野はYAMATOを場外に出すとトペスイシーダで分断に成功。
そしてリング内ではPACが戸澤をセットして、コーナーから完璧な360°シューティングスタープレスで3カウントを奪う。
110604_03.jpg

















試合後にPACがマイクを握り3日目のYAMATOとのフリーダムゲート戦に向けて、YAMATOにマイクアピール。
最後は吉野が「ショーを楽しんでくれたか?ボストンはいいところだからまた帰ってくるぜ。ドラゴンゲートU・S・A!」で興行を締め。
110604_04.jpg















110604_05.jpg


















セミは期待以上、メインは期待に違わない試合を見せてくれた。
ただ問題は興行を通して音響のミスが多すぎたこと。
第1試合のCIMA対スワンをはじめ、試合途中で曲が鳴りだすわ入場曲は途中で止まるわ…。
入場曲を楽しむのもプロレスの楽しみの一部なんだしねぇ…。
とりあえずこの日の音響係には大反省してもらわないと。


個人的なベストバウトはセミファイナルのオースチン・エイリース対ジョニー・ガルガノ。
完全ヒールファイトのエイリースに対して、ガルガノは正攻法で挑む。
ガルガノが後一歩まで追い込んだように見えたが、最後はエイリースの経験が勝った。
さらにこの日はキャリハンともっちーの試合も見応えのある好試合だった。
ツイッターやライブチャットではメインのタッグマッチと享対リコシェの評価が高かったけど…。
PACやリコシェだけでなく、ジョニー・ガルガノらのRONIN、サミ・キャリハンとエリック・キャノンのDUF、さらにARフォックスなど新たな成長株も出てきつつあるDGUSA。
サポルスキーの目指すところに近付きつつあるのかもしれない。





ライジングスター戸澤陽

アメリカのプロレス記者による海外遠征中の戸澤に関する記事があったので、ちょっと長めになりますがそちらを和訳して紹介しておきます。
原文はこちら。
「Dragon Gate's Akira Tozawa, Wrestling's Fastest Rising Star?」
110519tozawa.jpg










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最近アメリカのインディープロレス団体で戸澤陽という名前がよく見られます。
戸澤がアメリカに来て1年になります。
そこで彼は人気のあるインディー団体を渡り歩き、計り知れない経験を積み、あっという間にプロレス界の最も輝くヤングスターの一人になりました。


戸澤は2005年にドラゴンゲートの道場を卒業し、若手時代はドラゴンゲートを主戦場とし、多少の成功を納めました。
彼の日本の若手時代でのハイライトは、おそらく大野勇樹と一緒にメタボリックブラザーズを結成したときでしょう。
その後、彼はようやく鷹木信悟のユニット・KAMIKAZEのメンバーとなり、そしてDGUSAでKAMIKAZE-USAとしてのデビューに至ります。


2010年5月、戸澤は公式に海外遠征へと乗り出し、カナダで開催されたDGUSAに参戦しました。
DGUSAでの彼のデビューはタッグマッチで、グラン・アクマと組みマイク・クアッケンブッシュ&ジグソー組と対戦し、その翌日はドラゴンゲートのトップスターの一人、望月成晃と対戦しました。
これらの試合は優れたパフォーマンスでショーの中でも一際輝き、アメリカとカナダのファンは戸澤の可能性を初めて知ることとなりました。


それ以来戸澤はDGUSAのレギュラーとなりました。
彼はKAMIKAZE-USAで2010年の大半を過ごしますが、1月に行われたUNITED GATEでジョン・モクスレーにより突然ブートをくらわされ追放されました。
参考動画:DGUSA.tv - Kamikaze USA confronts Tozawa



しかし、このUNITED GATE3連戦で彼はサミ・キャリハン、オースチン・エイリース、B×Bハルクから勝利を収め、団体の主要人物としての評価を確立させた事により、彼の経歴の中で最も重要なウィークエンドになりました。
その結果、戸澤はKAMIKAZE-USAを追い出されてから、団体の顔と言われるようになりました。
Mercury Risingで行われたPACとのブレイブゲート選手権試合は、レッスルマニアウィークエンドに行われた試合の中でも最高の試合の1つでした。
その翌晩に行われたOpen the Ultimate Gate 2011で、戸澤はYAMATOの持つフリーダムゲート王座に挑戦しました。
挑戦は失敗だったにも関わらず試合は素晴らしかったと伝えられ、戸澤はDGUSAのメインイベントレベルに達することになりました。


戸澤はDGUSAをホームとする一方で、南カリフォルニアのPWGにも参戦し、多くの時間を過ごしました。
PWGファンは戸澤を受け入れ、最近のレスラーの中で最も輝いてる一人であると認めました。
リングでの彼の強さは常に超一流です、また、戸澤が試合に笑いの部分を持ってくる時、彼は輝いています。
彼がハッスルした事は、American Legion Hallでの試合で伝説となりました。


戸澤のキャリアの中で最も語られる試合は、去年のBOLAで行われたクリス・ヒーロー戦でした。
彼がアメリカで主導権を握った試合を1試合あげるとするならば、この試合がそうでしょう。
戸澤はまたケビン・スティーンと12月に行われたPWGのCyanide: A Loving Tribute to Poisonで素晴らしい試合を行いました。
彼は再びコメディースキルと残忍性で輝き、また、自分より巨大なケビン・スティーンに見事なジャーマンスープレックスを決めたことで観客の目を釘付けにしました。


その試合以降、スティーンと戸澤は相互に敬意を抱き、2人はNightmare Violence Connectionと呼ばれるようになり、ここ数ヶ月の間にPWGのファンの間で信じられないほどの人気を誇っています。
スティーンと戸澤は今のところ最後のタッグを組み、PWGのAll Star Weekend 8でRockNES Monstersと対戦します。
彼はまもなく日本のドラゴンゲートに戻ることとなり、今年のAll Star Weekend 8は戸澤のPWGでの最後の2試合となります。
一日目に戸澤はROHヘビー級王者のエディ・エドワーズと試合が組まれており、その試合は必ずやマッチ・オブ・ザ・イヤーの候補となるでしょう。


DGUSAとPWGで戦うだけでなく、”Mr.ハイテンション”はCHIKARAにも参戦しており、EVOLVE初のiPPVでは負けてしまったもののチャック・テイラーとの熱い試合でEVOLVEデビューを果たしました。
戸澤は今年のCHIKARAのキング・オブ・トリオスでオシリアン・ポータルに敗れますが、チーム・ドラゴンゲートを2回戦に導きました。
キング・オブ・トリオス3日目にはエディ・キングストンのオープンチャレンジに挑みましたが、"The War King"(エディ・キングストンのニックネーム)の犠牲となってしまいます。


日本への彼の帰還は差し迫っています、そして彼が昨年アメリカのほとんどのインディーシーンで残した存在感は消えてしまいます。
残された可能性は、ドラゴンゲートがDGUSAとEVOLVEのROSTERに彼の名前を残しておくことです。
50数週間前、日本からのあまり知られていない輸出品だった戸澤はインディーシーンで最も熱く、そして需要のある選手の一人となりました。
彼はその間、レスラーとして、そしてパフォーマーとして成長しました。
それは彼の母国で彼の株がきっと上昇していることを意味しています。
2010年、戸澤陽の進化を見るのは本当に楽しみでした。
彼の進化は早く、ほとんど全てのパフォーマンスで楽しませ、そして感動させてくれました。
彼が一年間の海外修行を総括するならば、それは成功であるとしか言えません。
戸澤は西半球で365日過ごして、より素晴らしいレスラーとなり、西半球のインディープロレスシーンも戸澤がいることでより面白くなりました。
ウィンウィンだと言えるでしょう。

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先に書いておきますが、戸澤が日本に帰ってくる云々はこの記者が書いていることであり、団体側からの発表は当然まだありませんし、一ファンには知る由もありません。
しかしPWGのAll Star WeekendのページにはAkira Tozawa's Final Matchと書かれていることから帰国の可能性は高いのかもしれません。
まあ、この辺りは団体側の発表を待つしかないんですが…。


ただ、アメリカのインディーシーンでAkira Tozawaという名前が知れ渡っているのは事実であり、試合内容でも高い評価をされてるのは昨年クリス・ヒーロー戦がベストバウト部門の5位に入ったWrestling Observer Awards2010でも実証済み。
このままアメリカで活躍を続けていけばWWE、TNAというメジャー団体に上がる可能性が全くないとは誰も断言できないでしょう。
しかし日本のファンとしては、ここまで大きく成長した戸澤を日本のマットで見てみたいという気持ちも強くあります。
日本では色々と試行錯誤していたことが見ている方にも伝わってきましたが、アメリカで戸澤の才能が開花したと言っても差し支えないのかもしれません。
デビュー当時はフジイさんに痛めつけられていた戸澤が、まさかここまで大きくなるとはという驚きとうれしさ。
帰国するときは素晴らしい実績を引っさげての堂々たる凱旋帰国になるでしょう。
その日を心待ちにしながら週末はKING OF GATE決勝戦を楽しむとしましょうか。