Kzy Story Vol.1 Voices of Wrestlingにドリームゲート挑戦を控えているKzyについてのコラムがあったので和訳して紹介します。本文は長いため、3回くらいに分けてアップする予定です。「Guts and Glory: The Improbable Journey of Kzy」(Voices of Wrestling) ※個人的に補足が必要と判断した部分には加筆していますが、なるべく元の文章の内容を損なわない程度に留めています。また元の記事にはありませんが、過去に撮影した写真を文章内に挿入しています。 かませ犬の物語は何十年もの間、語り継がれてきました。ダビデ対ゴリアテ、多勢に無勢、支配される者と支配する者…。これら全ては誰もが共感出来る話であり、当然ながらプロレスの世界でもまた、かませ犬の話は存在してきました。これはそういった話の中の一つですが、よくある一つではなく、自己を改革し、魂に火を点け、限界を越える人間に成長していく話です。長年、Kzyはドラゴンゲートという華やかな団体の中で厄介な存在でした。2006年にデビューした後、彼はm.c.KZ.という名の期待されていないレスラーでした。 彼が最初にブレイクしたのは土井成樹によってWORLD-1に加入した時でした。 しかし彼はブレイブゲートのベルト奪取に失敗してしまうと、スランプに陥ってしまい、その後2009年にリアルハザードに加入しヒールターンを果たします。Kzyはドラゴンゲートの歴史の中で最も長くヒールを務めたレスラーの中の1人になります。何年もの間に、ヒールユニットはリアル・ハザード、ディープ・ドランカーズ、ブラッド・ウォリアーズ、マッド・ブランキーと入れ替わりがありましたが、Kzyは一貫してヒールを貫いてきました。Kzyはそのユニットの中で、ピエロのような役割を果たしており、力を認めてもらおうとしながらも、自らそれを実現するような行動を起こしていませんでした。ヒールユニットのメンバーとしても、Kzyは3カウントをとって最後に試合を決めるレスラーではなく、真のチームメイトと言うよりも楽しませる為のマスコットのような存在でした。 そんな中、彼はトライアングルゲート王者になりましたが、2014年後半に怪我を負ってしまいます。それは当時既にスターだったレスラー達と、急成長してきた新世代レスラー達に挟まれた彼の限界を感じさせるものでした。 これまでのキャリアを通して、Kzyはただずる賢いだけの存在でした。 その2はコチラ→Kzy Story Vol.2その3はコチラ→Kzy Story Vol.3 PR