戸澤のキャリアの中で最も語られる試合は、去年のBOLAで行われたクリス・ヒーロー戦でした。
彼がアメリカで主導権を握った試合を1試合あげるとするならば、この試合がそうでしょう。
戸澤はまたケビン・スティーンと12月に行われたPWGのCyanide: A Loving Tribute to Poisonで素晴らしい試合を行いました。
彼は再びコメディースキルと残忍性で輝き、また、自分より巨大なケビン・スティーンに見事なジャーマンスープレックスを決めたことで観客の目を釘付けにしました。
その試合以降、スティーンと戸澤は相互に敬意を抱き、2人はNightmare Violence Connectionと呼ばれるようになり、ここ数ヶ月の間にPWGのファンの間で信じられないほどの人気を誇っています。
スティーンと戸澤は今のところ最後のタッグを組み、PWGのAll Star Weekend 8でRockNES Monstersと対戦します。
彼はまもなく日本のドラゴンゲートに戻ることとなり、今年のAll Star Weekend 8は戸澤のPWGでの最後の2試合となります。
一日目に戸澤はROHヘビー級王者のエディ・エドワーズと試合が組まれており、その試合は必ずやマッチ・オブ・ザ・イヤーの候補となるでしょう。
DGUSAとPWGで戦うだけでなく、”Mr.ハイテンション”はCHIKARAにも参戦しており、EVOLVE初のiPPVでは負けてしまったもののチャック・テイラーとの熱い試合でEVOLVEデビューを果たしました。
戸澤は今年のCHIKARAのキング・オブ・トリオスでオシリアン・ポータルに敗れますが、チーム・ドラゴンゲートを2回戦に導きました。
キング・オブ・トリオス3日目にはエディ・キングストンのオープンチャレンジに挑みましたが、"The War King"(エディ・キングストンのニックネーム)の犠牲となってしまいます。
日本への彼の帰還は差し迫っています、そして彼が昨年アメリカのほとんどのインディーシーンで残した存在感は消えてしまいます。
残された可能性は、ドラゴンゲートがDGUSAとEVOLVEのROSTERに彼の名前を残しておくことです。
50数週間前、日本からのあまり知られていない輸出品だった戸澤はインディーシーンで最も熱く、そして需要のある選手の一人となりました。
彼はその間、レスラーとして、そしてパフォーマーとして成長しました。
それは彼の母国で彼の株がきっと上昇していることを意味しています。
2010年、戸澤陽の進化を見るのは本当に楽しみでした。
彼の進化は早く、ほとんど全てのパフォーマンスで楽しませ、そして感動させてくれました。
彼が一年間の海外修行を総括するならば、それは成功であるとしか言えません。
戸澤は西半球で365日過ごして、より素晴らしいレスラーとなり、西半球のインディープロレスシーンも戸澤がいることでより面白くなりました。
ウィンウィンだと言えるでしょう。
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先に書いておきますが、戸澤が日本に帰ってくる云々はこの記者が書いていることであり、団体側からの発表は当然まだありませんし、一ファンには知る由もありません。
しかしPWGのAll Star WeekendのページにはAkira Tozawa's Final Matchと書かれていることから帰国の可能性は高いのかもしれません。
まあ、この辺りは団体側の発表を待つしかないんですが…。