CIMAと吉野の世界~3.3 大阪チャンゲ2日目まとめ~ 今年のチャンピオンゲートのトリを飾ったのはCIMAと吉野。 勝ってカッコいいCIMAと負けて尚カッコよかった吉野。 第0試合 富永千浩 VS ジミー・カゲトラ 試合はトミーが完全にグロッキー状態になってしまう。 そしてカゲトラがボストンクラブを決めるとトミーは動けなくなってしまい、堪らずセコンドに居たYAMATOがタオル投入して試合終了。 第1試合 戸澤陽&B×Bハルク&ウーハー・ネイション VS ドン・フジイ&ドラゴン・キッド&HUB HUBの尻尾攻撃もウーハーには効かず。 その後もウーハーが圧倒的なパワーでキッドからウーハーコンビネーションで勝利。 試合後にMBのセコンドに付いてたKzyと問題龍がキッドを挑発。 するとそこへHUBがドロップキックを決めて、キッドとのタッグでKzy&問題龍退治に名乗りを上げる。 ベテラン軍退場後、リングに残ってたKzyと問題龍はそのまま2試合目に臨む。 第2試合 Kzy&問題龍 VS サイバー・コング&“ハリウッド”ストーカー市川 リングインしたいっちゃんはウーハーに突っ込んでいくが当然敵うはずもなく、逆にバイシクルキックでダウンさせられてしまう。 その後はサイバーがMB2人を相手にやり合うハンディキャップマッチのような展開となる。 いっちゃん復活後は流れが変わるものの、最後はいっちゃんが問題龍の塩攻撃から首固めに丸め込まれてサイバー&市川組が敗戦。 第3試合 YAMATO VS ジミー・ススム ススムが押し気味に試合を進めるも、最後はYAMATOがフランケンシュタイナーで丸め込んで逆転勝利。 YAMATOのフランケンの使い方は、昔にもっちーが使ってたここぞと言う時に使うフランケンに似てきた気がする。 第4試合 鷹木信悟&三代目超神龍 VS 望月成晃&琴香 琴香と超神龍はここ最近の流れそのままに技より打撃中心のぶつかり合い。 もっちーと信悟もそれに合わせてそれぞれキックやエルボーを入れていく気持ちのいい試合が展開される。 ただ後半に入るともっちーと超神龍の間で変な"間"が出来ることが数回あり。 それもあってかもっちーの超神龍に対する攻めは終盤も厳しく、最後はもっちーの一角蹴りから琴香がダイビングフットスタンプで超神龍から勝利。 試合後に琴香はトミーと超神龍に握手を求めるが暁の2人はそれを拒否。 そして3人で乱闘を展開。 ここはこれでいいと思うし、後楽園のウィンドウズ対暁のキャプテンフォールマッチは面白くなりそう。 ただウィンドウズキャプテンの琴香はいい流れで後楽園に行けるけど、暁キャプテンのトミーはちょっと不安が残るかな。 超神龍の方がいいような気がするけど、ここはトミーの奮起を期待しよう。 第5試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 《王者組》堀口元気H.A.Gee.Mee!!&斎藤“ジミー”了&谷嵜なおき VS 《挑戦者組》土井成樹&しゃちほこBOY&リッチ・スワン ドラゲーらしいノンストップの6人タッグマッチ。 最後は土井ちゃんの大暴走とスワンのダイビングボディプレスを合わせたDie Skyでスワンが元気から3カウントを奪い王座交代。 しゃちにとっては奪還になるのかな。 ジミーズ応援してたんだけど……しゃちおめでとう! メインイベント オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 《王者》CIMA VS 《挑戦者》吉野正人 序盤は吉野がいつも通りソル・ナシエンテへの布石となるCIMAへの腕攻め。 去年10月の大阪では吉野の流れを返せないまま中盤以降に進んでいったけど、この日のCIMAはフェイスバスターで吉野をマットに叩きつけるとその後は吉野の腹部に狙いを定めて攻め込む。 吉野を場外に出すと担ぎ上げて鉄柱に吉野を腹部から叩きつける。 リングに戻ってからもフットスタンプでさらに腹部にダメージを与えていったCIMA。 吉野もコーナーへの攻撃をかわすとすかさずコウモリ。 さらに場外から助走を付けてのドロップキック→鉄柱からの高さのあるケブラーダで反撃。 その後リングに戻ると両者共に一進一退の攻防を展開。 吉野はアナザースペースの体勢から後方に投げていったり、変形みちのくドライバーなど普段見せない技でCIMAを追い込んでいく。 しかしCIMAもヴィーナスから相手の体を一回転させずに体正面から落としていくアイコノクラズム。 さらにマッドスプラッシュは吉野がカウント2でキックアウト。 ならばと雪崩式ネジと橋狙いのCIMAだったが、ここは吉野が雪崩式スリングブレイドで切り返す。 そしてカウンターのライトニングスパイラルを決めるとトルベジーノ2連発から満を持してソル・ナシエンテ! 顔を蹴って技を解こうとするCIMAだったが吉野は外さない。 倒れ込んでしまったCIMAだったが、足がロックされていなかったため、どうにかロープに逃げることが出来た。 ここで決められなかった吉野はCIMAをコーナーに上げて雪崩式ライトニングスパイラル狙い。 CIMAもこれは喰らわないとばかりに耐えると逆に吉野を担ぎ上げてシュバインシュタイナー。 そしてトップロープから後頭部へメテオラ、さらに正面から正調メテオラが決まるがカウント2で吉野キックアウト。 さらにクロスファイヤーもカウント2で吉野は返す。 ならばとCIMAは吉野をマットに寝かせると、そこへトップコーナーからメテオラを腹部に落として3カウントを奪う。 試合後マイクを持ったCIMAは 「去年から言ってるようにCIMAは既にラストランに入ってる。 でもゴールは遙か彼方にあるのかもしらん。 吉野、オマエはオレと違ってムチャクチャスマートなヤツや。 CIMAがゴールをどこに設定してるのかオマエならある程度分かるよな。 このタイミングで吉野が2回目の挑戦してきた。 オレはスマートやないから吉野の考えてることが分からん。 今何を考えてるんや、今の気持ち聞かせてくれや。」(CIMA) 「この短期間で2回挑戦して2回とも弾き返された。 オレはここ最近ドリームゲートにいってたけど、 この安定してるドラゴンゲートのリング上、風景を変えてみたいと思った。 今回土井ちゃんと挑戦者決定戦をして、土井ちゃんはトライアングルのベルトを巻いた。 この切り替えを学ばんと駄目やな。 確かに負けたのは悔しいけど、 オレはまだドラゴンゲートのリング上でやらないといけないことがあると自分で分かった。 スピードスターはまだまだ終わらないんでこれからも応援よろしくお願いします。 今日はありがとうございました。」(吉野) カッコいいマイクを決めて退場していく吉野。 「我ながら無茶ぶりだと思ったんですが、吉野正人メチャメチャカッコいいやないか。 CIMAの次にいいマイクしますね。 吉野が言ったとおり、今のドラゴンゲートは非常に安定感がある。 波乱がない。 それでは面白く無いってことやろう。 確かにCIMAはどっしりと構えて、これからも世界中でプロレスしていく。 オマエら、オレ、誰やと思てんねん。 オレ、CIMAやぞ! 今日はありがとう!」(CIMA) これで大阪チャンゲ2日間終了。 会場の入りは2日間とも超満員。 そして2日目のトリで行われたドリームゲート戦は文句なしの名勝負。 終盤に吉野がソル・ナシエンテを決めてCIMAが倒れ込んだ時はひょっとして吉野にベルトが移るんじゃないかと思わせた。 あそこでソル・ナシエンテ改にいってれば…。 それくらい吉野が追い込んだ試合だったけれど、まさかCIMAがフィニッシュに腹部へメテオラを落とすとは思わなかったなぁ。 お互いに攻めのパターンは分かってる間柄だけに、吉野はいつものスタイルにアレンジを加えてきたし、CIMAはこれまでに出してなかった攻めのパターンで試合を制した。 ※追記 腹部へのメテオラは神田戦と同じフィニッシュと指摘を受けました。 いやー両者共に素晴らしかった。 2度目の対戦ということで求められるモノは高くなってたんだけど、その期待に違わない試合を見せてくれた。 吉野はホントにCIMAと同じ時代というのがもったいない。 試合もマイクもハイレベルにこなす名チャンピオンになる素質満点なんだけどなぁ。 そしてチャンゲ2日間の結果、王座はドリームとブレイブは防衛、トライアングルとツインが王座交代となった。 ドリームの4月の防衛戦はおそらく4月4日の後楽園ホールでしょう。 となれば挑戦者は今週7日の後楽園ホールで決まるはず。 誰が名乗りを上げるのか分からないけど、挑む側のプレッシャーはハンパないだろうなぁ。 http:// PR