ダンコ富永!~11.19 大阪・大阪府立体育会館第二競技場~ 土曜日に行われたのは今年最後の大阪府立体育会館第2競技場大会。 セミファイナルはトライアングルゲート王者のチーム土井ダーツに対して、Gamma&Gamma曰く10年以上鳴かず飛ばずだったしゃちほこマシーン&ドラゲー本隊デビュー戦の富永千浩が挑んだトライアングルゲート戦。 ベルトを取りたいなら何が起きようと揺らぐことのない断固たる決意が必要なんだ。 第0試合 Gamma VS 琴香 Gammaシードのルール上、この日は2試合戦わなければいけないGamma。 試合は琴香がドロップキックで先制攻撃を仕掛けたが、顔面にツバを吐きかけて琴香の勢いを削ぐGamma。 その後も逆エビ固めで締め上げると、ガンマスペシャルは丸め込まれてしまったもののブリッツェンで3カウントを奪い完勝。 第1試合 サイバー・コング&超神龍 VS ドン・フジイ&リッチ・スワン スワンはお笑いゲートのベルトを巻いて入場。 そしてBWから脱落したサイバーはこの位置での試合。 サイバーのパワーに圧倒されたスワンが捕まる展開が続く。 しかしサイバーがスワンに対してフォールに行った時、超神龍がフジイさんのカットを防ごうとリングインするが八木さんのカウントを妨害してしまうという天然ぶりを発揮。 その後もサイバーとのトレイン攻撃時に、「邪魔や!」と言わんばかりにサイバーに押しのけられた超神龍。 最後はその超神龍に対してフジイのノド輪落としからスワンがその場飛び450°スプラッシュでピン。 第2試合 神田裕之 VS ドラゴン・キッド 神田のセコンドには土井、谷嵜、Kzyが付く。 試合はキッドがロープに走ったところでKzyがボックス攻撃。 さらにブルーボックスを受け取った神田がキッドを殴打。 さらに神田は制止するレフェリーにまでボックス攻撃を決めたところで反則負けとなる。 その後もキッドに攻撃を加えるBW。 そこにセミで対戦するGamma、しゃちほこマシーン、トミーが登場すると、BWを蹴散らしトミーはKzyをボディスラムで投げる。 「オイ富永ー!富永ー!富永ー! なんか言ってやれ!」(Gamma) と大仁田ばりのGammaにマイクを手渡されたトミー。 「土井さん! 谷嵜さん! そしてKzy! あんまりオレを舐めんじゃねえ!」(富永) と新人にしては立派なマイクアピール。 「よーしよーし、よく言ったよ。 でもな、これから戦う相手なんだから"さん"付けは…」(Gamma) そこで出てきたのはセコンドに付いていた超神龍。 「オイちょっと待て! 今日のトライアングル挑戦、ホントに富永でいいのか? 俺が代わりに入ってやろうか?」(超神龍) しかしこの日超満員だった府立のお客さんからはブーイング。 「大阪のお客さんはよーく分かってるよ!」(Gamma) さらに「とっみなが!とっみなが!」コールが発生。 その歓声に後押しされる形で、トミーが再びマイクを取る。 「シェンロンさん、アンタ何年やってんですか? 今日は俺たちの試合を見て勉強してくださいよ!」(トミー) さらにGammaは 「まだこれはもっちーにも相談してないんですけど…、 富永千浩、試合に勝つことが出来ればジャンクションスリーに加入させます。 大丈夫、俺の権限でなんとかする。」(Gamma) しかししゃちほこマシーンの名前は出なかったのである…。 まあ試合後にこれだけのマイク合戦があったという事もあるんだけど、キッドの試合はこの前の神戸大会といいこの日の試合といいなんか淡泊に感じる。 タイトルマッチやビッグマッチでは言うまでもなく素晴らしい試合を見せてくれるんだけどな。 この辺りフジイさんやGammaならキッチリと試合を盛り上げてくるんだけど…。 第3試合 堀口元気&斎藤了 VS 鷹木信悟&YAMATO 試合はマライサの奇襲からスタート。 場外でYAMATOと信悟をいたぶると、リング内に戻してからもYAMATOに対して集中攻撃。 斎了のツバ吐きやダブルフットスタンプ、元気はリバーススイングDDTでYAMATOを痛めつける。 しかしYAMATOも斎了に延髄切り、元気にドロップキックを決めて信悟と交代。 信悟は元気のウラカンラナを受け止めるとパワーボムでリングに叩きつけ、さらに斎了をショルダータックルで吹っ飛ばす。 そして斎了にサソリ固めを決めると、元気にはYAMATOがアンクルホールド。 斎了もYAMATOをジャーマンで投げ捨てたりと反撃は見せるもののYAMA鷹の勢いを止めるまでには至らず。 最後はYAMATOがギャラリアで斎了からピン。 第4試合 CIMA&B×Bハルク&戸澤陽 VS 望月成晃&吉野正人&KAGETORA KAGETORAと戸澤、吉野とハルクの顔合わせを経てリング上で対峙したのは望月とCIMA。 CIMAがドロップキックを決めれば、望月はCIMAをエプロンに座らせてのサッカーボールキックとお互いに互角の打ち合い蹴り合いを見せる。 その後はKAGETORAがBWの集中砲火を浴びる展開。 戸澤とハルクが交互にキックを決めて倒れたところにCIMAがセントーン。 さらに場外に落とした望月と吉野に対して戸澤とCIMAがそれぞれトペ・スイシーダを決めていく。 しかしKAGETORAも戸澤にダイビングラリアットを決め攻守交代。 そしてJⅢが攻勢に転じるが、望月の一角蹴りを回避したCIMAが逆に望月をコーナーに固定してダブルニーを叩き込んでいく。 フィニッシュはハルクのワイン噴射からCIMAが新技ジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスでKAGETORAから勝利。 (技は見たことがあったんですが技名が速報時点では分かりませんでした。 コメント欄で教えて頂いた方々ありがとうございますm(_ _)m) 試合後も場外のもっちーを挑発するCIMA。 「望月、オマエには何も言わんでも分かるやろ。 そしてKAGETORA。 俺とリコシェのツインゲートに地味な享とオマエが後楽園で挑戦するって話決まったよな。 俺はいつでもタイトルマッチのつもりでリングに上がってるんや。 そして今日俺がオマエから勝った。 ということでツインのタイトルマッチは…ナシや。」(CIMA) まあ冷静に考えれば、”いや、その理屈はおかしい”となるんだが、現場で聞いていると”なるほどなー”と感じてしまうのがCIMAのマイクの達者なところ。 すると戸澤がマイクを持つ。 「ならちょうど良かったわ。 11月30日のBW自主興行、メインではCIMA&リコシェ対B×Bハルク&戸澤陽が決まってる。 CIMA&リコシェはツインゲートチャンピオンや。 そして俺とハルクはタッグトーナメントの優勝チーム。 ベルト賭けてやるしかないやろ。」(戸澤) 「東京の話をここでしても仕方無いやろ。 その話は控え室に戻ってから。 KAGETORA、とにかくタイトルマッチは…ナシや。」(CIMA) 退場しようとするBWに対してKAGETORAがマイクを取る。 「勝手なこと言ってんじゃねえぞ。 CIMA、オマエは一度吐いた言葉を飲み込むのか。 言った言葉に責任取れよ!」(KAGETORA) 「よっしゃ、じゃあ飲み込まへんわ。 タイトルマッチは…ナシや。」(CIMA) そしてBWはバックステージに下がる。 「地味なオレらが挑戦するために結果残してやるよ。」(KAGETORA) KAGETORAもCIMA相手にマイク対決は分が悪すぎたな。 第5試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 《王者組》土井成樹&谷嵜なおき&Kzy VS 《挑戦者組》Gamma&しゃちほこマシーン&富永千浩 試合は序盤にしゃちがKzyにマスクを破られてしまい一時戦線から離脱。 すると人数が少なくなった事もあり、試合はチーム土井ダーツが支配。 捕まってしまったのはやはり新人の富永。 Kzyと谷嵜の合体ニードロップや、普段のセカンドロープではなくトップロープに足を掛けさせたところへ土井がセントーンアトミコ投下。 しかしその猛攻に耐えきった富永がGammaにタッチ。 Gammaは土井と谷嵜2人まとめてブレーンバスターで投げようとするが逆に投げられそうになる。 すると場内に「シ~サ~ボ~イ♪」とシーサーBOYの曲が鳴り、しゃちほこマシーンのタイツにBOYのマスクを付けた状態でシーサーBOY登場! するとBOYはスピンキックやミサイルキックをBWに叩き込んでいく。 さらに場外に落としたチーム土井ダーツに対してGamma・BOY・富永の3人が揃ってラ・ケブラーダ! この勢いのままBOYがKzyにムーンサルトプレスを決めると、富永もムーンサルトプレスを決める。 しかも通常のムーンサルトプレスではなく、クリストファー・ダニエルズのベスト・ムーンサルト・エバースタイルでセカンドロープからトップロープに飛び乗ってのムーンサルト! 3カウントは奪えなかったものの、その後富永は谷嵜に飛びつき腕ひしぎ逆十字。 リング外に居るBWのセコンド達をJⅢセコンドが抑え付けると大熱狂の大阪府立体育会館第2競技場。 一度は土井がカットに入るものの、それでも離さない富永は再度締め上げる。 長時間決まっていたが、再び土井がカットに入りようやく技が解かれる。 その後は逆にチーム土井ダーツが猛攻。 富永に対し土井はバカタレスライディングキック、さらに谷嵜はリバースインプラントを決めるがいずれも富永はカウント2でキックアウト。 なんとか食らいつく富永だったがロープに走ったところでエプロンからKzyが介入しパウダー攻撃。 視界を失う富永を待ち構えていた谷嵜がインプラントの体勢に入る。 しかしそこにGammaが竹刀で一撃! すかさず富永が回転エビ固めに丸め込むと、そこにBOYがジャックナイフ式エビ固めで続くシーサーズの連携を決めたがカウント2。 3カウントを奪えなかった富永はロープに走るが、谷嵜はカウンターで富永を担ぎ上げられるとそのまま正調インプラント! これは返せずに3カウントが入る。 この試合は会場の雰囲気といい素晴らしい試合。 試合が始まる前まではチーム土井ダーツが圧勝するんじゃないかと思ってたけど、どうしてどうして大健闘どころかタイトル移動まで後少しというところまで追い込んだ。 トミーが飛びつき腕ひしぎを決めたところや、BOYと共にエビ固めに丸め込んだところは正直鳥肌モノ。 試合自体はほとんどGammaが引いており、メインはBOYやトミーに譲る形だったにも関わらず満員のお客さんを熱狂させてメインイベントにしてもおかしくない試合が展開された。 さらにセコンドに付いていたJⅢのメンバーの中でも、トミーを激励するYAMATOやBOYに声援を送る吉野の表情にはちょっとウルっと来た。 しかしブログを書きながら思ったことは、なんでトミーはデビューまで5年もかかったんだろう。 これが本戦デビューで、大阪府立のセミファイナルのタイトルマッチとはとても思えなかったのに。 不思議だ…。 メインイベント オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 《王者》PAC VS 《挑戦者》リコシェ 試合序盤はお互いに様子見の静かな試合展開。 リコシェがPACの腕を攻めれば、PACもリコシェの腕を攻める。 しかしリコシェはPACの痛めている首を狙って主導権を握る。 そして場外にPACを落とすと、リコシェはトペ・スイシーダの体勢でPACに対してダイブ。 しかし通常のトペ・スイシーダにしてはスピードが無いな、と思っていたらリコシェはPACの首に巻き付くとそのままスイングDDT! もう発想が常人とは異なるよね。 リング内に戻してからもリコシェの攻勢は続く。 しかしPACもリコシェを持ち上げてからのダイヤモンドカッターで反撃。 場外に逃げたリコシェに対してひねりをきかせたノータッチプランチャ。 リング内でもノーザンライトスープレックスで攻め込んだが、リコシェはフランケンシュタイナーの体勢からそのままPACを場外に落とす。 そしてエプロンから技を狙うリコシェだったがPACが立ち上がらないため場外に降りると、そこでPACはリコシェに対してリバースフランケンシュタイナーで頭部を場外に突き刺す! 会場に鈍い音が鳴る。 先にリングに戻ったPACに対して、リコシェはカウント19ギリギリでリングイン。 リング内でPACはセカンドロープからのフェニックススプラッシュを繰り出すがリコシェは回避。 すると俺も出来るんだと言わんばかりに、リコシェは同じセカンドロープからのフェニックススプラッシュ。 そしてダイビングボディアタックを仕掛けたリコシェだったが、PACは両膝で迎撃するとシューティングスタープレスを仕掛ける。 しかし今度はリコシェが剣山で迎撃。 リコシェはバックスライドドライバーからスカイツイスタープレスもPAC回避。 するとPACはリコシェの急所蹴りを止めると博多スターレーンでのタイトルマッチで勝利した高角度ライガーボムもカウント2。 ならばとフィニッシュホールドの360°シューティングスタープレスを仕掛けたが、これはリコシェにかわされ自爆。 ここでリコシェはリバースフランケンシュタイナーから、コーナーにPACの体をフロントスープレックスの要領でぶつけていく。 そして630°投下もカウント2でPACはキックアウトするが、続いてリコシェが決めた唯一無二のダブルローテーションムーンサルトプレスは返せず。 ブレイブゲート新王者はリコシェ! 試合後、リコシェはPACに対して握手を求めるがそれに応えようとしたPACを凹る。 そこへ乱入してきたのは吉野とキッド。 リコシェを突き飛ばすと 「PACはブレイブのベルトを12回も防衛したんや。(実際は11回。まあタイトル奪取した時を入れるとタイトルマッチで12回勝利したと言える。) オマエには敬意というもんが無いんか?」(吉野) それにキッドが続くがリコシェは 「吉野とドラゴン・キッドで挑戦者決定戦をしろ。 その勝者が俺に挑んでこい。」(リコシェ) と2人に英語で告げる。 すると吉野もキッドも挑戦者決定戦を行うことに同意してJⅢは退場。 ------------------------------------ ☆12月4日(日)愛知・名古屋国際会議場 【オープン・ザ・ブレイブゲート王座 次期挑戦者決定戦】 吉野正人 VS ドラゴン・キッド ------------------------------------ 最後にマイクを持ったのはCIMA。 「ツインゲートのパートナーのリコシェがブレイブのベルトを取ったってことで俺にも刺激が入ったぞ。 BWはトライアングル、ツイン、ブレイブを持ってる。 残りはドリームゲートちゃうんか? 誰が行くねん。 トマホークはおらんのか(笑)? まあ近々行動起こそうやないか。 今年の大阪は今日で最後や。 次は来年1月に大阪大会あるよな。 次ここに帰って来る時は、ベルトを全て揃えてパワーバランス全て変えて、 このリングのドラゴンゲートのロゴをBW仕様に変えてやるから覚悟して見に来いや!」(CIMA) ということで今年最後の大阪府立大会終了。 大熱戦となったメインとセミファイナルがあり、さすがと言えるCIMAのマイクに加えて気持ちの入っていたトミーのマイクあり、見所盛りだくさんの非常に面白い大会でした。 今年の大阪大会ではKOG決勝が行われた6月が一番だったんだけど、この日はそれを越えて今年一番だったと思う。 メインはシューティングスタープレス、フェニックススプラッシュ、スカイツイスタープレス、630°、360°シューティングスタープレス、そしてダブルローテーションムーンサルトプレスが飛び交う大大空中戦。 難易度の高い技も連発されていれば1つ1つの技が軽く見られかねないけど、試合終盤になっても両者の技にブレが無いところが凄い。 そして技がブレずに飛形がキレイだからこそ技にも重みが出てた。 1つ前のセミファイナルでは大歓声だった難しい状況にも関わらず、(たぶん…)史上初の外国人同士のメインイベントでハイレベルな試合を見せ、しっかりと興行をまとめ上げた。 特にリコシェの成長ぶりには目を見張るものがある。 来日してまだ1年だと言うのに…。 今後の展開としては、年内最終戦の福岡国際センター大会に向けて11月30日のBW自主興行と翌日12月1日の後楽園ホールで色々と動きがありそう。 まあ試合後のコメントを読んでても、もっちー対CIMAのタイトルマッチは八割方決定と言っていいでしょう。 この2人の対戦でJⅢ対BWという2大ユニットの抗争も最終決戦になりそうな感じ。 ブレイブゲートはリコシェ対吉野orキッドで、こちらも福岡国際での挑戦になるでしょう。 ツインゲートはどちらがベルトを持っているかは分からないけど、BWからは戸澤&ハルク、JⅢからはYAMATO&信悟か享&KAGETORAといったところかな。 トライアングルゲートはBW自主興行で行われる土井ダーツで決まったメンバーになると思うが、もしかしてここでもっちーに刺さったらどうするんだろう…。 福岡国際前にどこかで消化するのかな?(笑) PR