NEW JAPAN CUP 2011決勝戦~3.20 新日本プロレス 兵庫・ベイコム総合体育館~ ドラゲー両国大会が中止になったという事もあり、日曜日は新日本プロレス尼崎大会を観戦。 開場30分前に到着したけど予想以上の盛況ぶり。 会場入り口では中邑のサイン会に長蛇の列。 そして開始時刻の16時になると煽り映像が流れ、映像の最後に流されたのは新日本プロレスからのメッセージ。 新日本プロレスが出来ること、それは”プロレス”。 新日本プロレスは、このプロレスを通じ皆様に勇気と希望を与えられるよう努めてまいります。 そして、皆様が一日も早く以前の生活に戻れますよう、心よりお祈り申し上げます。 全試合結果及び詳細は新日本プロレス公式サイトをどうぞ。 「兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)~最終戦~」(新日本プロレス) 第1試合 獣神サンダーライガー&タイガーマスク&KUSHIDA 対 邪道&外道&キラー・ラビット 第1試合から観客の盛り上がりは良い。 新日本入団が決定してるKUSHIDAはあまり見せ場を作れなかった。 逆にキラー・ラビットはライガーを相手にして印象を残せたと思う。 ただキラーラビットって誰…? 最後はタイガーマスクが外道から丸め込んで勝利。 第2試合 中西 学&金本 浩二 対 本間 朋晃&タマ・トンガ タマ・トンガの身体能力が凄い。 もっと肉が付けば動けて飛べる典型的なサモア風レスラーになりそうな感じ。 また金本はブログを通していろいろあったけど、この試合に関して言えば吹っ切れていたような印象を受けた。 最後は中西がアルゼンチンバックブリーカー、金本がアンクルホールドを決めて勝利。 第3試合 ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン 対 飯塚 高史&石井 智宏 試合が始まっても中々リングに上がろうとしない飯塚。 バーナードを前にして、リングに入る入らないのくだりを数分やり続ける。 また、試合を通して飯塚による貧乏くじを石井が受けるところで非常に笑わせてもらった。 最後はアンダーソンがガンスタンで飯塚を排除した後、石井へのマジックキラーでバッドインテンションズが勝利。 試合後にバーナードは 「バッド・インテンションズハニッポンダイスキデース! シンニホンプロレスイチバーン!」(バーナード) いやぁ、震災後も帰国しなかったMVPといい、素晴らしいガイジンですな。 第4試合 NJC準決勝 永田 裕志 対 矢野 通 矢野がコーナーマットを剥がしたり、急所攻撃で流れを掴もうとするも、この試合に関しては最終的には永田さんが一歩というか三歩くらい上手だった。 フィニッシュはナガタロック3から丸め込んだリバースナガタロックIIIで3カウント。 第5試合 NJC準決勝 真壁 刀義 対 中邑 真輔 会場の人気は半々か、やや真壁リードといったところ。 最後は中邑がキングコングニーをかわして、セカンドロープから後頭部へのボマイェ→正調ボマイェでピン。 なんか真壁に元気が無いような印象を受けたなぁ。 前半戦終了。 休憩時間中に、リングサイドではタイガーマスクが募金箱を持っての握手会。 これまた長蛇の列だったものの、ちゃんと最後の一人まで対応しており、列が途切れてから募金に来た人達にもしっかりと握手をしていたタイガーマスク。 第6試合 天山 広吉&井上 亘&キング・ファレ 対 田中 将斗&内藤 哲也&高橋 裕二郎 天山の動きは思ったより悪くなかったので、次に井上と組んでのIWGPタッグ挑戦頑張って欲しい。 試合終盤の井上と内藤のやり合いは中々見応えあり。 フィニッシュのスピアーオブジャスティスは綺麗に決まったけど、まさか内藤がピンフォールを取られるとは予想してなかった。 ちょっと会場にもどよめきあり。 試合後、急遽リング調整が行われる。 その間に、先ほどの試合から隣の席のオッサンが靴を脱いで観戦しており、その匂いがハンパなかったので席を移動して立ち見で観戦することにした。 ホントに空気読めよ…。 第7試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 プリンス・デヴィット&田口 隆祐 対 TAKAみちのく&タイチ タイチにはブーイングも、パートナーのTAKAには歓声が送られてた。 試合が始まるとテーピングをしているデヴィットの左肩を場外乱闘も交えて攻めていく挑戦者タッグ。 長時間のローンバトルから解放されたデヴィットは田口にタッチ。 田口は2人を蹴散らし三角跳びプランチャ。 さらにデヴィットも飛ぼうとするが、TAKAが介入しデヴィットには飛ばせない。 逆にTAKAがケブラーダを仕掛けるも、デヴィットがニールキックでTAKAを場外に落とす。 そして改めてデヴィットがノータッチトペコン。 ここからはアポロ55有利に試合が展開するかと思いきや、この試合のキーマンだったタイチが予想以上の大健闘を見せる。 デヴィットを脇固めで締め上げると、トラースキックからTAKAとのみちのくメフィストを決める。 試合終盤、デヴィットが延髄切りからブラディサンデーに繋げようとするも、タイチは脇固めで切り返す。 カットに入ろうとした田口に対してはTAKAがジャストフェースロックに捕獲。 アポロ55を完全に分断し、あわやギブアップかというシーンだったがなんとかデヴィットはロープブレイク。 その後もデヴィットに狙いを定めた挑戦者組はTAKAがスーパーKからタイチとのダブルトラースキックもカウント2。 さらにジャーマンを狙うタイチに対して、カットに入った田口がどどんを決めるもカウント2でTAKAがカット。 ならばとアポロ55はブラックホールバケーション。 おそらく会場の半分以上、いや8割がここで終わりと感じたと思うがタイチはカウント2.9でキックアウト。 予想以上の粘りを見せたタイチだったが、最後はデヴィットのブラディサンデーの前に力尽きる。 正直、TAKAみちのく&タイチ組がここまでやるとは誰も思ってなかったのでは。 それくらいアポロ55を相手に十二分の試合を見せてくれた。 もっとタッグの成熟度を上げれば面白いチームになりそうな気がするんだが、今後もタッグは続けるのかな? 第7試合 棚橋 弘至&後藤 洋央紀 対 小島 聡&MVP 入場時に非常口を指差すチャンピオン。 メキシコ修行に向かう後藤の動向も気になるけど、個人的にはMVP目当てだったこの試合。 途中で棚橋と後藤が仲間割れをしてしまったことで、結果的にはMVPが棚橋からギブアップを奪い勝利。 一応ボーリンエルボーも見れたけど、相変わらずプレイメーカーはグダグダになると見栄え悪いなぁ。 そして後藤は今後ヒールターンってことなのかな。 あまり頻繁に新日本をチェックしているわけでもないけど、後藤はNJCやG1を取っても中々棚橋中邑真壁の間に割って入ることは出来てないような印象なので、ヒールターンというのも悪くはないと思うが…。 燻ってるのか? 第8試合 NJC決勝戦 永田裕司 対 中邑真輔 永田さんの白目シーンがちょうどコーナーにかぶってしまったのが非常に哀しかった…。 試合は、ボマイェに来る中邑のヒザにカウンターのキックを打ち込んだ永田さんがバックドロップホールドで3カウントを奪う。 観客の入りはアリーナ、2階スタンド共に8割~9割といったところだったので、超満員発表で問題ないでしょう。 ↓の写真はちょっと暗いけど、IWGPジュニアタッグ直前の様子。 そして最後の永田さんのマイクは月並みではあるかもしれないけど、やっぱり良かった。 「僕らレスラーはこうやって皆さんの前で全力でファイトして、 そして皆さんからパワーをもらって、 このパワーをいま東北で苦しんでる皆さまに送ることしかできません。 これがホントのプロレスの素晴らしいパワーだと思います。」(永田) そして1、2、3、ゼアッ!で〆。 確かにプロレスで元気が出るか出ないかといわれると微妙なところなのかもしれない。 人によっては不謹慎と言いたくなる人も居るかもしれない。 しかし、プロレスを見て沈んだ気持ちを吹き飛ばせる人がいるのも事実。 会場でプロレスを見て楽しんで、そしてレスラーの持ってる募金箱に募金して握手をしてもらうことが被災しなかったプロレスファンにとっては最高の被災地への支援になるんじゃないかな。 そしてこの日の新日本プロレスは行って良かったと思わせる興行だったと思う。 しかし最近の新日は中々ハズレがないなぁ。 それでは最後はお客さんも揃って、ゼアッ! PR