再出発~9.12 大阪・大阪府立体育会館第2競技場~ 昨日は9月シリーズの開幕戦であり、事件発生以後では初の国内通常興行となった大阪大会。 とりあえず団体もレスラーも再出発。 第1試合 フジイ&王子&クネス対サイバー&神田&Kzy 試合で一際目立ってたのはサイバーとフジイさん。 この2人は同じ匂いがするので、タッグ結成したら何気に面白そう。 そのサイバーは、普段のパワーで押していくのはもちろんのこと、新たにミドルキックを使うようになってた。 しかもこのキックが意外に迫力があって今後も使えそうなんだよね。 試合はエレガントーンをかわされた王子がロープに飛んだところで、背後からKzyがブルーボックスで一撃。 そして大宅レフェリーがKzyを注意している隙に、神田が王子を急所攻撃から首固めで丸め込んで勝利。 第2試合 しゃちほこマシーン対ジャクソン 試合開始前、ジャクソンのテーマ曲と共に踊り始めるしゃち。 それにつられて玉金も踊る。 試合はいい意味でいつもどおりの楽しい試合を展開。 最後はジャクソンがダイビングニーに失敗したところをしゃちほこクラッチで丸め込んだしゃちの勝ち。 第3試合 KAGETORA対シーサー 試合開始から10分過ぎまで大技もなく、ただ濃密なグラウンドの攻防を見せてくれた2人。 そんな中、試合を支配していたのはシーサー。 終盤にKAGETORAが延髄切りやバックドロップで追い込むものの、最後は丸め込み合いの応酬の末、ヨーロピアンクラッチでシーサーの勝ち。 試合後にKAGETORAはシーサーと握手してから、客席に頭を下げて退場。 しかしここまでグラウンドに特化した試合ながら、退屈する場面はほとんどなし。 シーサーの上手さは分かってたけど、KAGETORAもシーサーに負けじと喰らいついてる姿勢は非常に見応えがあった。 ドラゲーでこんな試合が見れるとはねぇ。 ホントに両者とも素晴らしかった。 第4試合 キッド&岩佐&超神龍対アラケン&斎了&元気 試合開始前、超神龍が奇襲攻撃を仕掛けるもののあっさりとスカされてしまい、リアルハザードがキッドと岩佐を襲い場外戦からスタート。 リングに戻ってからもキッドがリアルハザードに捕まり、その後タッチを受けた超神龍がマライサの連携にやられてしまうなど、試合は終始リアルハザードペース。 超神龍は斎了にムチで叩かれたりと劣勢が続くが、岩佐の頭を使ったアシストもありようやくKAMIKAZE(+超神龍)が反撃開始。 キッドがバミューダトライアングルを決めれば、岩佐はリング内で斎了とエルボー合戦を展開。 その後元気と斎了を捕えて、キッドと岩佐が複合関節技を決めるが、残った超神龍はアラケンにコブラツイストを掛けるもののあっさりと体を入れ替えられてしまう。 その後も超神龍はキッドの雪崩式高角度フランケンの見せ場を奪おうとするが、岩佐にあっさりと落とされてしまう。 改めてキッドがアラケンに対して雪崩式高角度フランケンを決め、続けて岩佐の熨斗紙というアシストを受けて、超神龍が龍☆星Ⅱに行くがこれはリアルハザードがカット。 終盤、斎了のジャーマンを一回転して着地した超神龍は自らマスクを取って斎了にパス。 しかし一部始終を見ていた大宅レフェリーは反則を取らない。 斎了は大宅レフェリーにマスクを投げ、レフェリーの目がそっちにいった隙にブルーボックスで超神龍を一撃。 最後は斎了がドラゴンスープレックスで超神龍からピン。 第5試合 土井&谷嵜対YAMATO&信悟 博多でブレイブを取った谷嵜は大阪凱旋。 何気に土井谷タッグはドリーム&ブレイブ王者のタッグなんだな。 試合はその新ブレイブ王者の谷嵜が、ツインゲート次期挑戦者タッグに捕まってしまう。 しかしこの試合を通して、土井は一歩引いて谷嵜に出番を譲ってる感じ。 期待に応える形で谷嵜はYAMATOに低空ドロップキック、信悟に対しては河津落としを決めて土井に交代。 土井は一気呵成にラッシュを仕掛けるが、簡単に流れを渡さないYAMATO&信悟タッグ。 土井が土井555からバカタレを信悟に決めたところがWORLD-1唯一の勝機だったかも。 終盤、エプロンに立った土井に対してYAMATOがエプロンを走ってのスピアーを決めて、リング内は信悟と谷嵜の一騎打ちとなる。 信悟はSTAY DREAMからパンピングボンバーを狙うが、これは谷嵜がDHで迎撃。 しかし信悟は走りこんできた谷嵜にカウンターのパンピングボンバーを決めると、最後はMADE IN JAPANで3カウント。 試合後乱入してきたのはリアルハザード。 「来週のホールでは俺らが料理してやるから楽しみにしとけ!」(斎了) 大事なところで噛んでしまった斎了。 元々マイクの上手かった斎了なのに、リアルに入ってから結構噛んでしまうケースが増えた気がするね。 「オイ、鷹木! 谷嵜ごときを倒したくらいで調子に乗ってんじゃねぇぞ。 (谷嵜に対して)オイ、新米チャンピオン。 オレがミスターブレイブゲートなんだよ。 新米チャンピオンが相手なら一発でベルト獲ってやるぞ。」(元気) 「獲れるもんなら獲ってみろ!」(谷嵜) ここでRH退場し、谷やんが改めてマイク。 「色々お騒がせしましたが、皆さんの応援が選手の心を突き動かします! 今日はありがとうございました。」(谷嵜) 最後は、土井ちゃんと谷やんが四方に頭を下げてから退場。 色の濃いメンツが揃ったタッグマッチだったものの、試合の主役は谷やんだった。 試合自体は負けてしまったが、土井・信悟・YAMATOという団体のメインどころを向こうに回して、以前ほどの格の違いは感じさせなかった。 試合後のマイクで「王者像はこれから作る」という事を言ってたけど、どっしり構える王者像は谷やんには似合わない。 谷やんにはどんな相手にでも小細工なしにぶつかっていく姿を期待したい。 谷やん自身闘龍門X以降複雑な経歴を背負ってるけど、団体と共にこの日から再スタートでいいと思う。 今はWORLD-1の4番手(5番手?)かもしれないけど、今後に十分期待できることを感じさせた一戦。 第6試合 CIMA&Gamma&享対吉野&ハルク&PAC 試合は場外戦からスタート。 CIMAはハルクを連れ出し2階へ移動しやりあう。 1階でGammaが吉野を押さえたところでCIMAが2階から飛ぼうとするが、これはハルクがカット。 この試合中、必要以上に意識しあってたのがGammaとハルク。 お互い別の相手とやりあってても、いつの間にかやりあってるほど。 Gammaのツバ攻撃やCIMAと享のスーパードロルなどでWARRIORS-5に捕まっていたハルクだが、GammaとCIMAにキックを見舞うと吉野と交代。 吉野はCIMAにコウモリを決めると、PACは場外の享に向けてシューティングスタープレス! リング内でGammaは吉野にクルッとボムを決めるが、吉野もフロムジャングルでお返し。 その後享はハルクに対してハーフネルソンスープレックス。 しかし続けて放ったジャンボの勝ち!をハルクがかわすと、延髄切りからミサイルキック。 続けてハルクはコーナーに上るが、ここでCIMAがヴィーナスからアイコノクラズム。 そしてマッドスプラッシュにいこうとコーナーへ上るが、ここはWORLD-1のセコンドが押さえつけ、そのままCIMAに対してトレイン攻撃。 しかしCIMAも吉野に対してパーフェクトドライバーを決めれば、続けてGammaがブリッツェン、そしてCIMAがナカユビを決める。 そしてCIMAはメテオラを仕掛けるが、これは吉野がかわして逆にCIMAに対してトルベジーノ。 さらにハルクのEVOからPACが360°シューティングスターを仕掛けるが、CIMAは剣山で迎撃。 すかさずPACに対して享が串刺しジャンボの勝ち!を決めてダウンさせると、CIMAとGammaはトカレフ2丁拳銃を発射。 ちょっとCIMAが遅れてしまったのが残念だったが・・・。 その後、Gammaは吉野を、CIMAはハルクを捕えてダブルシュバイン。 そして最後は享がジャンボの勝ち!からの夢限を決めてPACから3カウントを奪う。 「色々とお騒がせとご心配をおかけして申し訳ありません。 (KAGETORAに対して)やっぱりオレ達はプロレスしかないから、 このリングでもう一度自分を見つめなおして一からやっていこうやないか。 今日はメテオラがかわされてしまったんですけど、最後は享さんが勝ってくれたんで、 ここから横須賀享オンステージいかがですか?」(CIMA) 享は一旦帰ろうとするもののマイクを取り 「今日はどうもありがとうございました。 ドラゴンゲートのファンの皆さんは最高です。 こういう時だからこそそれを実感することができました。 今日はトライアングルの王者に勝ちました。 WARRIORS-5も僕個人もこれからどんどん攻めて行きたいと思います。」(享) 最後はWARRIORS-5の4人が四方に頭を下げて興行終了。 お客さんの手が入り込んでしまった・・・。 ということで、どんな雰囲気になるのかと心配してた大阪大会だけど、終わってみればいつもどおりの盛り上がりを見せてくれた。 特にセミとメインの盛り上がりはいつも以上だったかも。 こういう時だからこそ、普段以上に声援をあげてたファンも多かったはず。 そしてリング内でプロレスを見せてくれてるレスラー達は、普段と変わらないクオリティーのプロレスを見せてくれてたので一安心。 ここで覇気の無いプロレスを見せられたら、一気に熱が冷めかねないしね。 事件の影響は今後もいろんなところで出て来るだろうけど、今は少しずつでも信頼回復に努めるしかない。 そしてリング上では今出来る最高のパフォーマンスを見せて下さい。 PR