オレらYAMAコンやぞ!~12.28 福岡国際センター FINAL GATE~ 2008年最後のビッグマッチ・福岡国際センター大会。 ようやく熊本のホテルにチェックインして、晩飯も食べ終えたので、遅ればせながらようやくアップ。 第1試合 スペル・シーサー&シーサーBOY&超神龍対アラケン&リベラ&ターボマン 試合はシーサーがヨシタニックでアラケンから勝利。 まあ第1試合だし、これくらいかなといったところ。 第2試合 戸澤&王子対フジイ&岸和田 第1試合では盛り上がりきらなかった会場を一気に盛り上げたのは戸澤とフジイさん。 戸澤は見るたびに歓声を受ける選手になってる。 何でこれをもっと早くからできなかったのか・・・。 試合は岸和田兄さんのボディプレスやフジイさんのHIMEIで戸澤は攻め込まれるも、岸和田兄さんにジャーマンを決めたりと健闘を見せる。 戸澤からタッチを受けた王子もフジイさんのド輪を三角締めに切り返すが、最後は岸和田兄さんが垂直落下ブレーンバスターからのラストライドで王子からピン。 これは4人が4人とも持ち味を発揮した好試合。 第3試合 暴走十番勝負・第7戦 ストーカー市川対曙 特に見所のなかった試合。 今までの相手なら、いっちゃんの良さを少しでも引き出してたんだけどね。 秋山しかり、永田しかり、越中しかり。 サスケに関しては言うまでもなくね。 せめてフジイさんが乱入するくらいの見所はほしかったなぁ。 最後は曙がランニングボディプレスでいっちゃんを圧殺。 第4試合 もっちー対岩佐 もっちーはゴング開始からいきなり岩佐を急襲。 場外戦になだれこむと、もっちーは岩佐を鉄柱に据えて蹴りを見舞おうとするが、岩佐が避けたため左足を鉄柱に打ち付けてしまう。 逆にもっちーを鉄柱に据えて岩佐がラリアットを狙うが、これももっちーが避けたため岩佐は右腕を鉄柱に痛打。 その後、場外で岩佐が熨斗紙を狙い、1回目は不十分な体勢だったものの、2回目はしっかり決めていく。 岩佐はさらに場外でイスを設置してのニークラッシャーと普段は見せない攻めのスタイル。 リングに戻ってからも、岩佐はもっちーの左足をヒザ十字にとらえたりと集中攻撃。 しかしもっちーもトペ・マサアキからペースを握ると、岩佐の右腕に対して腕ひしぎ逆十字を決めたりと一進一退の攻防を見せる。 岩佐の攻めで特に唸らされたのは、顔面ではなくヒザから落とす形での熨斗紙を決めたこと。 この辺りの岩佐の状況判断力は素晴らしい。 試合終盤に入ると、岩佐はもっちーを固定してからの顔面蹴り上げから熨斗紙とフルコースを決める。 しかしもっちーはカウント2.9でキックアウトすると、逆に岩佐の測頭部に真・最強ハイキック。 これは返せないかと思いきや、岩佐も意地を見せカウント2.9で返す! 返されたもっちーは、コーナーに岩佐を据えての一角蹴りからイリュージョン→真・最強ハイキックのフルコースを決めると岩佐は返すことができず。 これが自分の中での福岡国際大会ベストバウト。 岩佐が札幌では3カウントを取られた真・最強ハイを一度は返す意地を見せれば、もっちーは意地でも真・最強ハイで決めてやるというお互いの気持ちを感じれた。 また、岩佐が熨斗紙の体勢からヒザ攻めverや逆さ押さえ込みverと、器用な一面を見せたりと見所は豊富。 岩佐の普段は見せないような攻め方もありながら、全てを受けきった上で勝利したもっちーは試合後、岩佐と握手をかわすと肩を叩いて颯爽と退場していく。 いや、もっちー、カッコよかった。 第5試合 敗戦ユニット解散サバイバル6人タッグ3WAYマッチ タイフーン(享&斎了&キッド) 対 リアルハザード(Gamma&神田&元気) 対 WORLD-1(ハルク&谷嵜&KZ) 試合経過としては、最初にKZが享をスクールボーイで丸め込んでWORLD-1が一抜けを果たす。 そして残されたリアルハザードとタイフーンの試合中、神田のパウダー攻撃はGammaに誤爆。 キッドはそのGammaに対して、体勢が流れてしまったもののウルトラウラカンラナを決める。 しかし元気はそのキッドに対してミストを吹きかけてカット。 終盤に入り、斎了を捕らえたGammaがブルーボックスを持った神田をリングに呼び込む。 神田がブルーボックスを振り上げるが、斎了が避けたためGammaがボックスを寸前でキャッチ。 すると神田はGammaを蹴り飛ばしGammaを殴ると見せかけて、クルっと振り返ると斎了に対してボックスで一撃を決めると続けてジャーマンスープレックス。 これはタイフーンがカットするが、最後はGammaは斎了にガンマスペシャルから大一番限定の雪崩式ツームストーンでピン。 ただ試合後、神田は勝ち名乗りを上げるGammaと仲直りというわけではなく、さっさと一人で退場してしまう。 タイフーンの方は、斎了と享に対してキッドが不信感を抱き、斎了と享を横目にさっさと退場。 ということで、タイフーンが解散。 試合後のキッドのコメント。 「コメントのしようがないでしょ。 情けない。 享にも斎了にも何も言ってもらいたくない。 もう解散でいいです。」(キッド) 続いてリアルハザード。 「オイ、勝ったぞ。 何の文句があるんだよ。」(Gamma) 「オマエ最初に竹刀ぶつけたやろ! あんなの見てりゃわかるやろ!」(神田) 「お前ら1対1で決着付ければいいじゃねえか。 俺も面倒みきれねぇよ。」(元気) 「1対1でケリつけてやる。 覚悟しとけ!」(神田) 「いつでもやってやるよ! 覚えとけ!」(Gamma) とRHのゴタゴタは来年まで引っぱる結果になった。 キッドは信悟のユニットに参加する気がするけど、これで無所属にドリームゲート経験者が6人(CIMA・斎了・享・もっちー・岸和田・フジイ)という異常事態に。 この6人がどういう組み合わせで動くことになるのかを想像するのはちょっと楽しいかも。 ただ、6人タッグ3wayないし4wayといえばドラゲーの十八番。 この試合形式なら、日本の他団体・海外の団体を通してもドラゲーが一番だと確信してる。 いくら解散サバイバルマッチという普段にはない条件がついてたとしても、十分面白い試合を見せてくれるはずだと思ってただけに、この試合の満足感は少し低い。 今日の試合は3対3対3ではなく、6対3から3対3になっただけじゃなかったかな? ドラゲーの3wayであれば、もっと激しくもっと楽しくもっと見ごたえのある試合が作れたはずなんだけどなぁ。 セミファイナル オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合 (王者組)YAMATO&サイバーコング対(挑戦者組)CIMA&獣神サンダーライガー CIMAが5月以来の正式な復帰戦。 最初はライガーとサイバーが先発するも、やっぱりお客さんの歓声はCIMA。 そしてCIMAがリングインしYAMATOと対峙。 CIMAがトレーニングをしてきたというキックを見せれば、YAMATOは効かないとばかりに総合仕込みのタックルを披露。 試合が進んでいくにつれ、試合を支配するのはYAMAコン。 当然ながらCIMA&ライガーに比べてタッグの成熟度は比べ物にならない。 デビュー3年目と4年目の選手が、ジュニアのレジェンド相手に互角以上の戦いを見せるってのはすごいよなぁ。 CIMA&ライガー組もYAMATOに対してライガーのパワーボムからCIMAのトカレフという見せ場を作るが、最後はYAMATOのギャラリアからの胴締めスリーパーでCIMAが沈む。 試合後のYAMATO。 「名前でプロレスやる時代は終わったんだよ。 土井&谷嵜、ライガー&CIMA、どいつもこいつも急造タッグできやがって。 DRAGON GATEの最強タッグ、シーサーズを倒さないと俺たちも最強は名乗れない。 1月11日第1試合でシーサーズとタイトルマッチをやってやる。」(YAMATO) まあCIMAに関しては復帰戦ということなので、これくらいではないかなと。 試合終盤になるにつれて、ちょっとバテてるのかと思う点があったけど、あれだけ動けてたら年明けのシリーズをこなしていけば、スタミナも戻ってくるでしょ。 それとタイトルマッチの試合結果としても無難なところかな。 いくらCIMAといえども、復帰戦でいきなりツインゲート戴冠させてしまうとお客さんの支持も得られないし、土井吉からYAMAコンでツインゲートの価値を高めてきたんだから、ここは王者防衛が当然の結果。 オレら誰やと思てんねん? オレらYAMAコンやぞ!ということ。 試合自体は完全にYAMAコンが圧倒。 メインイベント オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 試合序盤は静かながら、中盤以降にリングから場外に落とす土井555からのトペ・スイシーダで土井ちゃんがペースを握る。 そして信悟がリングに戻ってから大暴走を仕掛けるが、信悟は大暴走をキャッチしてそのままシットダウンパワーボムで叩きつける荒技を披露。 しかし土井ちゃんは信悟を逆さ吊りにすると再度のチャレンジで大暴走を決める。 その後は信悟が雪崩式オリジナルファルコンリーを決めれば、土井ちゃんも雪崩式土井555で反撃。 終盤に入り、信悟がエルボー連打からパンピングボンバーを仕掛けるがこれを土井ちゃんはV9クラッチで切り返す。 最後は土井ちゃんのバカタレ連発からマスキュラーボムで3カウント。 試合後の土井ちゃん。 「今日は2008年DRAGON GATE最後の大会で初の福岡国際センター。 そのメインに自分が立てて最高に幸せです。 今日はありがとうございました!」(土井) メイン終了後、ドリームゲートに挑戦を表明したのは岩佐。 「セカンド土井からファースト土井になったのかエースになったのか知らないけど、 俺が行かせてもらう。」(岩佐) 「挑戦するんやったら、それなりの実績を積んで来い。 今日負けといて挑戦? 誰が認めるんや?」(土井) 「いくらでも実績作ってやるよ。」(岩佐) 「誰も文句言わんように実績作って来いよ。」(土井) そしてベルトを失った信悟にはYAMATOが絡んでくる。 「信悟、ベルトなくなって軽くなったんだろ? だったら俺と遊んでくれよ。 ハンディキャップマッチでは負けたけど、シングルでは負けてねぇんだぞ。」(YAMATO) 「いいよ。ベルトもねぇしよ。 オマエとだったら道場だろうが、庭だろうがどこでもやってやるぞ」(信悟) ということで、2009年は信悟対YAMATOがどこかで見れるようになるんでしょう。 とりあえず全体の感想を。 博多ってもっと熱狂的に盛り上がる土地柄なのかと思いきや、意外にそうでもなかった。 アリーナ席はともかく、自分が観戦してた2階席の方は興行を通してあまり盛り上がりに欠けたかも。 まあビッグマッチだから一見さんも居たんだろうし、ホントの博多の熱狂ぶりを見るならスターレーンなんだろうな。 いずれは博多スターレーン興行にも行ってみたいね。 集客に関しては、第1試合開始前段階では7割程度だったけど、第2試合くらいには9割方埋まってたし、当初はシートを被せてたところにもお客さんを入れてたんで超満員といって問題なし。 興行自体は大成功でしょう。 ただ試合に関しては、大田区・名古屋・神戸・大阪で行われたビッグマッチ比較すると少し落ちると思う。 6人タッグ3wayの満足度が低かったことに加えて、メインがちょっとイマイチだったかなと。 週プロモバイルの大会総括ではハイクオリティと書かれてたけど、自分としては断崖式雪崩式連発の大味な試合にしか感じれなかったな。 一因として、土井ちゃんは信悟のそれなりの大技を喰らった後にスクッと立ち上がるのを頻発したことで、技自体の説得力がどんどんなくなってきてしまったと思うなぁ。 そして一つ一つの技が軽んじられた気がして仕方ない。 そうした結果、終盤は大技連発の展開になってしまったんじゃないかなぁ。 うーん、こればっかりは個人の感じ方も大きいとは思うけど、個人的な印象としては大味な試合だったことは事実。 そして、博多華丸大吉をリングに上げて勝利報告をするのは裏に帰ってからやろうよ。 どうしても、試合終了直後のリング上でしないといけないことだったのかなぁ? ただ、土井ちゃんが王座を取ったことは個人的にはいいことだと思ってる。 闘龍門時代から脇役に徹し続けて、ドラゴンゲートになってようやく芽が出てきた選手で、今やドラゲーの中心人物の一人であることは間違いないし。 ただ、来年は誰が主役になるのか、ちょっと想像付かないなぁ。 ドラゲーにある全てのタイトルを総なめにしたとはいえ、今の土井ちゃんはまだ絶対的なエースとは言えないものもある。 CIMAやもっちー、YAMATO、サイバー、信悟、斎了、享、岸和田といったレスラーより明らかに格上かといえばそうでもない。 まあそれはこれからの防衛戦でどんな戦いぶりを見せるかにもよるし、ブレイブゲートの時と同様に土井ちゃんは王座を巻くことによって成長していくタイプだと思う。 これで2009年両国のメインで土井対吉野というカードが見れる可能性が出てきたしね。 つまり来年以降も目が離せないってことで、観戦記も締めることにしましょう。 レスラーの皆さん、2008年お疲れ様でした! って信悟は大晦日もプロレスサミットか。 PR