軽くて重いブレイブゲート~11.16 大阪第1競技場大会 後編~ トライアングルゲートが終わったところで、リング調整のため休憩時間に突入。 その間に、11月29日の京都大会に行けることになったんでチケットを購入。 隣では戸澤塾のサイン会が行われてたけど凄い人の量。 第5試合 オープン・ザ・ツインゲート選手権試合 サイバーコング&YAMATO対土井&谷嵜 いい流れで来ているここまでの興行。 その流れを断ち切るか加速させるかは、谷やん次第だったのがこの試合。 試合開始後、谷やんはとにかくサイバーと、土井ちゃんはYAMATOと場外でやり合う。 試合のポイントになったのは、コーナーへ立てかけたテーブルに土井ちゃんの大暴走が誤爆したところ。 これで土井ちゃんは暫くの間戦線離脱することになり、その間テーブル破壊のパワーボムを喰らった谷やんのローンバトルが続く。 その後、サイバーがテーブルの破片で谷やんを殴ろうとするが、谷やんはサイバーに対してドロップキックで反撃し、逆にテーブルの破片を奪い取りサイバーに一撃。 そして土井ちゃんが入ってくると、サイバーとYAMATO2人まとめてコーナーに据えての大暴走。 続けてYAMATOをロープに固定しての串刺しドロップキックを決めるが、YAMATOもパウンスで反撃。 その後は復活してきた谷やんがサイバーをボディスラムで投げきれば、サイバーは谷やんを土井ちゃんの上に叩きつける。 そしてサイバーのファイヤーサンダーや谷やんのインプラントというフィニッシュムーブが決まる中、土井ちゃんのバカタレがYAMATOにヒット。 続けて土井ちゃんがマスキュラーボムの体勢に入るが、これはサイバーがパイナップルボンバーでカット。 終盤に谷やんは土井ちゃんのアシスト付きでインプラントをサイバーに決めるが、最後は神田のブルーボックスからサイバーがパイナップルボンバーからのサイバーボムで谷やんからピン。 地元大阪ということもあってか谷やんに対しての声援は大きく、谷やんもそれに応えるようにサイバーに対して向かっていった。 でも今日のサイバーは一味違ったな。 おかんが来てるからなのか普段以上にハイテンション。 もちろんテンションだけでなく、試合を通してのリズムが非常に良かった。 この試合を通して、サイバーのレベルが一つ上がった感がある。 試合の主役は谷やんだったかもしれないけど、一番良かったのはサイバー。 セミファイナル オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 吉野対キッド 吉野は大会前から考えてることがあったらしいけど、この日はオーバーマスクをかぶっての入場。 そしてマスクを取ると、そこには金髪になった吉野の姿。 金髪になるのはマッスルライヴ以来か。 試合序盤は静かな立ち上がりから、吉野はキッドの左腕を、キッドは吉野の首を集中攻撃していく。 一進一退の攻防から、次第に優位になってきたのはキッド。 キッドは619やデジャヴでを決めると、エプロンに立つ吉野に対してスワンダイブ式コルバタ! この辺りで吉野がガチで首を痛めたのか、その後のメサイアの受けがどうも鈍かった。 その後、吉野も雪崩式フランケンを耐え、ミサイルキック2連発から反撃開始。 特に2発目はキッドの後頭部にエグイ角度で決まる。 キッドもスワンダイブ式スタナーからジーザスを仕掛けるが、吉野はこれをヒザで迎撃。 ただ吉野も今までのダメージがあり、ここで攻めに転じることができなかった。 その後、キッドはスーパーフランケンシュタイナーからウルトラウラカンラナで勝負にでるが、吉野はカウント2でキックアウト。 キッドが続けてドラゴンラナの体勢に入ろうとするが、吉野はキッドのタイツを引っ張って阻止。 そして吉野は雪崩式のスリングブレイドを決めるとトルベジーノからソルナシエンテ。 キッドはこれをエビ固めの要領で丸め込むが、吉野はカウント2で技を解く。 終盤にキッドがバイブルからドラゴンラナを狙うが、吉野はかわすとライトニングスパイラルからトルベジーノをはさみ、初公開の雪崩式ライトニングスパイラルで勝利。 試合後の吉野は自分だけでは歩けないほどの状態で、花道ではなく横の通路から退場するほど。 カード発表時は、ブレイブがセミファイナルというのは意外な気もしたけど、実際の試合を見ると文句なし。 中軽量級のベルトなんだけど、吉野が持つと重みを増すブレイブのベルト。 やっぱり吉野のブレイブは鉄板であることを再認識できた一戦。 しかしこのフィニッシュの写真を見てもらうと分かると思うけど、かなりキツイ角度でマットに突き刺してる。 キッド大丈夫かな? メインイベント オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 信悟対享 享は腹部にテーピングを巻いての登場。 タイフーン対決ということもあり、享のセコンドには斎了が、信悟のセコンドには王子が付く。 試合開始後は信悟が享の腹部を攻めて優勢に試合を運び、場外戦ではイスを使って享を痛めつける。 リング内に戻ると、信悟は享の腹を踏みつけて挑発。 もはや試合運びはヒール。 やられっぱなしだった享も花道上で信悟をエクスプロイダーで投げきると、リングに戻ったところをエプロンから場外へ向けてデスバレーボム。 信悟がカウント19で戻ると、そこからエクスプロイダーやラリアットの打ち合いを経て、信悟は雪崩式ブレーンバスターを狙うが享はジャンボの勝ち!で信悟をコーナーから叩き落す。 その後信悟は珍しい入り方の山折りやトップロープからのブレーンバスター、ブラッドフォールと攻めたてる。 しかし享もジャンボの勝ち!から無限2連発で反撃。 負けじと信悟は雪崩式オリジナルファルコンリーからMADE IN JAPAN。 カウント2で返した享は信悟のエルボーを喰らいながら前進を続けて、信悟をロープに追い詰めるとラリアットを連打。 そして享はジャンボの勝ち!からジャンボの勝ち!固めに入るが、これを返した信悟はパンピングボンバーからのラストファルコンリーで3カウントを奪う。 試合後、信悟は享に対して 「オイ横須賀! オレが勝ちだから好きなようにやらせてもらうぞ。 大体タイトルマッチ前にケガしやがってよ。 オマエみたいな情けないレスラーには、負けた責任を取ってもらうぞ。 今日限りでタイフーンをクビだ! それにこのタイフーンって名前はどうも愛着わかねぇから、オレが新しい名前をつけてやる。」(信悟) それに怒ったのは斎了。 「オイ鷹木! 享さんはこのケガした体でオマエと戦い抜いたんだよ! もうちょっとまともな男だと思ってたのによ、見損なったよ! オレらは仲間だし、タイフーンが好きなんだよ。」(斎了) そして解説席に居るCIMAを呼び込む。 しかし信悟はリングインしたCIMAに対してパンピングボンバー。 「オマエみたいな半年も休んでるやつがマイクを持つ資格はねぇんだよ! タイフーンなんて今日限りでやめてやるよ! 大体最近のドラゴンゲートおかしいんじゃねぇのか? 真ん中の軸が大きくずれてんだよ。 トライアングルはチームに所属してない人間が持ったままだ。 WORLD-1もYAMATOとサイバーに負けやがってよ、アイツらなんかオレ一人で勝ってんだよ! 今あるドラゴンゲートのユニットには存在意義なんかねぇんだよ! CIMA、手加減したさっきのクロスラインでノビてるようじゃ、一生本部席に居た方がいいんじゃねぇか?」(信悟) それを聞いたCIMAはスクッと立ち上がると 「おい信悟・・・・」(CIMA) そこに出てきたのは土井ちゃん。 「CIMA黙っとけ。 まだ復帰もしてない奴はリング降りろ! オイ信悟、えらそうな口聞いてくれるやんけ。 何でオレらが解散せなあかんねん。 オマエがドリームゲートチャンピオンってのが一番おかしいんじゃ!」(土井) それに対して信悟。 「オマエは挑戦者決定戦で負けてんじゃねぇか。 大体横須賀が最強の挑戦者なら、お前らがどうあがいてもオレに勝てるわけねぇんだよ。 正論だろ? そしてKING OF GATE? 何で今更ナンバーワン決定するんだ? オレがナンバーワンだろ? オレはKING OF GATEには出ねぇ。 ナンバーツーが決まったら、そのナンバーツーとタイトルマッチをやってやるよ。」(信悟) WORLD-1が一言。 「オマエにチャンピオンロードは独走させへんから覚悟しとけ。」(土井) 「オマエのその大きな態度が大嫌いなんだよ。」(ハルク) 「オマエなんかどうでもええんじゃ。サイバーコング、コラー!・・・(以下省略)」(谷やん) そしてCIMA。 「今までお前らが言ってきたことは、一人を除いて全員正論や。 確かに休んでたオレに居場所はないかもしれん。 でもな居場所がないなら、誰かを蹴落としてオレの居場所を作ったるよ。 信悟が舵を取るのは大いに結構やけど、舵取りに失敗したら大火傷するからよ。」(CIMA) 「所詮は負け犬の遠吠えだよ。 新しいものを作るには、古いもの不要なものは完全に排除する。 これがオレのやり方だ! オレはこれからも信念を貫いてわが道を驀進するだけだ!」(信悟) と言うわけで興行終了。 17時半から開始して終了は21時半と4時間の長丁場。 地方から遠征してきた人達は大変だっただろうな。 今日の興行は第0試合からメインイベントまで熱戦を展開。 お客さんの興奮度と試合の完成度が比例して、素晴らしい興行だったことは間違いない。 それを、ほぼ純血興行と言ってもおかしくないカード編成でやってのけたことが凄い。 しかもCIMAの試合抜きで。 今年のビッグマッチには全て外敵が参戦してたけど、今回はいっちゃんの相手をした越中のみ。 (3.20大田区ではKENTAと石森、5.5愛知ではKENTA、7.27神戸には愚連隊、9.28福井にはTAKA。) 一応大田区以外は全て生観戦して、大田区も家でPPV観戦してたけど、満足度で言えば今日の興行は頭2つくらい抜けてる。 次のビッグマッチは年末の福岡国際センター。 満員なら1万人越えの大会場で果たしてどれだけ集められるか分からないけど、今回の興行を見たら満員御礼になる可能性は高いように思うなぁ。 信悟の締めのマイクでは、ドラゲーになってから今までにない王者像。 ヒールでもない、ベビーでもない、ユニットにも属さない王者。 確かに古い体制から新しい体制に移行するには、破壊が伴うのは世の常人の常。 次の挑戦者は誰になるか分からないけど、やっぱりCIMAが挑戦するまで信悟はベルトを手放さないだろうなぁ。 ただ今なら万全のCIMAと試合しても、信悟が負ける姿は想像しにくい。 信悟はどこまでチャンピオンロードを突き進むか。 そろそろ土井ちゃんや斎了といった狭間の世代の奮起を期待したいな。 PR