素晴らしき哉、人生!~7.11 プロレスフェスティバル2010 神戸ワールド記念ホール大会~ ドラゴンゲートの年間最大のビッグマッチといえば神戸ワールド記念ホール大会。 スピードスターと呼ばれた男が10年目にして辿り着いたメインイベント。 その前に立つのは新進気鋭のチャンピオン。 勝ち名乗りをあげたのは… 昨日は13時過ぎに三宮に到着して、14時過ぎにワールド記念ホールに到着。 14時30分位からPixy Chicksがリングに登場して歌を披露。 去年までメンバーだったガンバ大阪のスタジアムMCをしてた安藤輝子は居なくなってた…。 ちょっと応援してたのになぁ。 第0試合 アンソニー・W・森&苫小牧卓也 VS スペル・シーサー&超神龍 王子には入場曲を歌ってるPixy Chicksが試合前に花束贈呈。 試合自体は苫小牧が攻められながら、随所に持ち味のパワーを発揮するシーンもあり第0試合としての役割は十分に果たした。 そして会場の一部分を占めた超神龍応援団の声援が凄く、第0試合から結構盛り上がった試合。 最後はシーサーのキャメルクラッチで苫小牧がタップ。 しかし王子が試合してるのは久しぶりな気が…。 第1試合 新井健一郎&神田裕之&Kzy VS 谷嵜なおき&琴香&マーク・ハスキンス 入場時にKzyはボードを持って登場。 遠目には見えなかったけど、どうやら表面が「タレントさんを殴りますが」裏面が「そんなの覚えてません」 試合はDDの奇襲攻撃からスタート。 アラケンは谷嵜を、神田はハスキンスを、Kzyは琴香をそれぞれ捕まえる。 リングに戻ると、琴香がDDのメンバーにいたぶられる展開が続く。 しかし神田のジョン・ウーを回避するとブルドッグを決めてハスキンスに交代。 神田が顔を掻きむしった後、お客さんが揃っての「ジョン・ウー!」も浸透してきた。 その後、ハスキンスが場外にトペを放つと、リング上は谷嵜とKzyがにらみ合い。 谷嵜が各種膝蹴りでKzyをダウンさせると、続いて入ってきたアラケンをWORLD-1が集中攻撃。 しかし琴香がロープに走った所を神田が場外からブルーボックスで背中を殴打。 続いてアラケンがビール瓶で殴りかかるが、琴香はこれをかわしてバックを取るとアラケンはすかさず急所攻撃。 最後はKzyがビートボムからの韻波句徒で琴香からピン。 谷やんは特に動きはなし。 そしてDDも谷やんを誘うような動きはなし。 まあ第1試合からユニットを動かすような流れにはしないわな。 しかしKzyの表情は人をイラっとさせるけど、おちゃらけヒールとして着実にキャラが出来上がってきてるなぁ。 第2試合 お笑いサバイバル・ハンディキャップドリームマッチ アブドーラ・ザ・ブッチャー&曙 VS “ハリウッド”ストーカー市川&しゃちほこマシーン&ジャクソン・フロリダ&ジョンソン・フロリダ 試合開始前の煽り映像では、ドラゲーお笑い四天王と紹介されてた4人。 ジョンソンはジャクソンを車いすで押しながら入場。 案の定坂道でジョンソンが足を滑らせてしまい、坂道を転げ落ちるジャクソン。 入場で出落ちした感は否めないが、ブッチャーと曙が入場するとゴングを待たずに襲いかかる四天王。 ストーカー市川としゃちほこマシーンは場外でブッチャーと、リング上ではジョンソン&ジャクソンが曙とそれぞれやり合う。 しかし場外ではあえなくブッチャーに机にぶつけられたりイスで殴られる市川&しゃち。 いっちゃんのマスク(?)が取られるも、当然ながらそれに対する反応は特に無し。 リング内では曙相手に肩車をして対抗しようとするスーパーフロリダブラザーズだが、曙にはあっさりと高角度ノド輪落としを喰らうジャ クソン。 その後、曙のコーナーへのスプラッシュをかわした四天王は4人がかりでスクールボーイで押さえ込むが、跳ね返す曙。 そして4人揃ってブッチャーの地獄突きを喰らい、曙のボディプレスを受ける。 最後はブッチャーがジャクソンとしゃちほこマシーンへ、曙がストーカー市川とジョンソンへそれぞれ毒針エルボードロップを投下して3カ ウント。 四天王が十分体を張って楽しませてくれた試合。 四天王の見せ場(カンチョーとかジャクソンの杖攻撃とか)は一つもなく、やられてるシーンがほとんどだったけど、まあ曙とブッチャー が相手だから仕方ない。 6人共にお疲れ様でした。 第3試合 4WAYタッグマッチ 土井成樹&PAC VS 斎藤了&ドラゴン・キッド VS サイバー・コング&KAGETORA VS NOSAWA論外& TOZAWA圏外 試合は戸澤がやはりというか弄られる展開で進行していく。 4wayならではのユニットを越えた共闘もありながら、論外のパンチが戸澤に誤爆。 その後、WORLD-1・WARRIORS・KAMIKAZEからのトレイン攻撃を受けて、さらにサイバーコンビネーションを喰らう戸澤。 なんとかラ・マヒストラルで一矢を報いようとするも、最後はサイバーボムで3カウントを取られ戸澤組が最初に脱落。 そういえばこの日は戸澤ケツを出さなかったな…。 キッドに照準を定めるKAMIKAZE。 サイバーカッターやKAGETORAのダイビングエルボー、一騎当千(いつもはサイドに落とすけど、この日はドライバー式に落としていた)で 攻め込むが斎了がカット。 その斎了をコーナーに振り串刺し攻撃を狙うが、サイバーのスプラッシュはKAGETORAに誤爆。 そこに入ってきた土井が大暴走を仕掛けると、コースに入ってきた斎了が土井をフロントスープレックスで投げる。 これがちょうど大暴走の形でサイバーにヒット。 そのまま土井がサイバーを抑えると、最後は孤立したKAGETORAにキッドが満を持してウルトラ・ウラカン・ラナ! 残されたのはWORLD-1とWARRIORS。 最初に勝機を迎えたのはWARRIORS。 土井に対してキッドがスーパーフランケンシュタイナーから、斎了がドラゴンスープレックスもカウント2。 ならばとプレミアムブリッジを仕掛けるが、PACが延髄切りでカット。 するとPACはブリティッシュエアウェイズを斎了に決め、ムーンサルト狙いでコーナーに上がるが、キッドはPACに対しリバース雪崩式フラ ンケンシュタイナー! しかし土井はキッドを土井555で場外に落とす。 残された斎了に対してWORLD-1は串刺し攻撃から、PACがシューティング式ニードロップ。 そして最後は土井のバカタレからPACの360°シューティングスタープレスで斎了からピン。 海外から帰ってきた戸澤だけど、まああっさりと敗退してしまったな。 ちょこちょこ帰ってくるよりは、当分の間アメリカで修行して納得したときに初めて帰国したほうがいいと思うんだけどな。 そうでないと帰国のインパクトが薄れてしまうよ。 第4試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 《王者組》CIMA&Gamma&堀口元気 VS 《挑戦者組=大阪プロレス》タイガースマスク&ブラックバファロー&The Bodyguard 前半戦のメインで組まれたこのカード。 CIMAが前半戦で出てくるというのは、神戸ワールドが開催されて以降初めて。 最初にLOVが入場してくると9000人を越えるお客さんからのブーイング。 対してWARRIORS入場時はお客さん揃っての「う~~!」 この日はCIMA以外の選手も揃ってCIMAサングラスを着用。 当然キッドもマスクの上から着用(笑) 選手コール時のCIMAによる「う~~!」ポーズを遮る形でLOVが奇襲して試合は開始。 この後、ダブルタイトルマッチが控えてるタイガースはCIMAを花道上へ連れて行く。 リングではGammaとボディガーが対峙するも、ボディガーの力にタジタジになるGamma。 ボディガーはGammaと元気を2人まとめてショルダータックルで弾き飛ばす。 続いてCIMAとタイガースがリングイン。 CIMAはタイガースに低空ドロップキックを見舞うと、自軍コーナーへ連れて行く。 そこに待ち構えるのはペットボトルを持ったGamma。 Gammaはタイガースに汚水攻撃から「う~~!」 試合中盤、タイガースを再度捕らえたWARRIORSは、Gammaが竹刀で急所に一撃。 その後元気のグラウンドコブラを決められたタイガースは、元気の髪の毛を掴み攻守逆転。 LOVに捕まってしまう元気に対して、「H!A!G!E!」コールがわき起こる神戸ワールド。 元気はタイガースにコルバタ、バファローにニールキックを決めてCIMAにタッチ。 颯爽とリングインしたCIMAだが、目の前に居たのはボディガー。 ボディガーのパワーに圧倒されるCIMAだがGammaと共に場外へ落とすと、WARRIORSが3人揃ってトペ。 当然中央にいるのはトペ・トビウオを放っていった元気。 リング上にはGammaとバファロー。 バックを取ったGammaに対してバファローが急所攻撃を決めれば、レフェリーの目をそらせておいてGammaもバファローに急所攻撃。 そしてラリアットの打ち合いを制したのはGamma。 続いてタイガースが入ってくるとCIMAもリングイン。 CIMAはスーパードロルを決めるが、少し体勢が崩れてしまったのが残念。 続けてCIMAがダブルフットスタンプを決めると、タイガースも投げっぱなしジャーマンで反撃。 さらに満月の夜からタイガースープレックスを仕掛けるが、これは元気がミサイルキックでカット。 元気はボディガーにバックスライドフロムヘブンを仕掛けるがパワーで外されてしまう。 ボディガーはGammaと元気を2人まとめてラリアットで薙ぎ倒す。 さらに畳みかけるLOVは元気に対してバファローがバックドロップ。 元気もバファローのラリアットをかわしてバックスライドで丸め込むと、入ってきたタイガースにもバックスライド。 タイガースもカウント2で返すが、走り込んできたところにCIMAとGammaがダブルトラースキック。 さらにCIMAはシュバインからメテオラ狙いでコーナーへ上がる。 しかしバファローがこれをカットすると、CIMAに対して雪崩式ブレーンバスター。 終盤に入り、タイガースにトンファーが投げ込まれたところで八木さんは見逃さず。 しかし八木さんを突き飛ばすと、バファローが衣装ケース(?)を持ち出す。 タイガースがCIMAを羽交い締めにするも、バファローの攻撃はタイガースに誤爆してしまう。 そして入ってきたボディガーをパウダーで迎撃して、タイガースを孤立させることに成功したWARRIORS。 タイガースに対して元気の串刺し攻撃からCIMAとGammaがトカレフ二丁拳銃。 さらに元気がビーチブレイクで続くと、フィニッシュはCIMAのメテオラ! 試合後のCIMA。 「DRAGON GATEの大勝利だー、うー! まぁタイガースもバファローもたいしたことないな。 敵はあのゴツイ、ボデーガードだけやったな。 (大阪プロレスのベルトを手にして) 汚いから見えへんと思いますけど、道頓堀のベルトをバファロー相手に防衛して 7月29日にタイガースのブレイブとダブルタイトルやります。 でもこの年間最大のイベントでCIMAは誰からとった? CIMAとタイガースがシングルしたらどっちが勝つか分かるよな?」(CIMA) せーのでお客さんが出した答えは当然CIMA。 「関西にプロレス団体は二ついらんのや。 俺とGammaちゃんの目的は大阪プロレスを完全に潰すことやかならな。」(CIMA) 遠目では分からなかったけどLOVにセコンドは付いてなかったっぽい? タダスケやヲロチが付いてきていれば乱入もあっただろうけど、今回はセコンドによる乱入もなく、予想を上回るクリーンな展開。 まあ凶器攻撃はあったけど、あれくらいは許容範囲でしょ。 しかしWARRIORSが勝ったときの会場の一体感は異常(笑) 休憩明けに社長が登場。 フランス語圏の地域(フランス、モナコ、ベルギー他)でドラゲーが週一レギュラー放送されることが決定。 第5試合 オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合 《王者組》横須賀享&K-ness. VS 《挑戦者組》 望月成晃&ドン・フジイ 入場時に享はクネスと合わせたオーバーマスクを着用。 試合が始まると享の痛めていた膝を集中的に攻めるモチフジ。 もっちーは享のお株を奪う足横須賀、いや足望月。 続けて入ってきたフジイも倒れ込み式の足4の字で膝を攻める。 その後もモチフジは享に対して10分近く攻め込むが、フジイに対する足横須賀でなんとかクネスへのタッチが成功。 入ってきたクネスはモチフジにドラゴンスクリューを決めると、享も痛めた膝を庇いながらフジイへ串刺しラリアット。 さらにフジイには掟破りの逆ノド輪落としを決める享。 クネスも続こうとするが、これは逆にフジイにノド輪落としを決められてしまう。 その後モチフジがクネスカに串刺し攻撃を決めると、フジイはクネスをコーナーにセットしてもっちーが一角蹴り。 2発目の一角蹴りをソバットで決めたもっちーは、さらにツイスターを決めてフォールにいくがカウントは2。 ならばと裏ツイスターを仕掛けるもっちーだが、クネスは背後に回ると光の輪。 これはフジイがカウント2でカットに入る。 フジイはリングに入ってきた享の膝対してストンピング。 享は蹴って来いよ!とばかりに膝を突き出しながら立ち上がるが、フジイもラリアットで薙ぎ倒すと掟破りの足横須賀。 享を捕らえたモチフジは、コーナーにもたれかかる享の後頭部に対してもっちーの膝蹴りからフジイがナイスジャーマンもカウント2。 そしてもっちーが裏ツイスターを享に決めるがクネスのカットがなんとか間に合う。 クネスはモチフジの誤爆を誘うと、走り込んできたもっちーにカウンターの昇竜脚。 享はエプロンに立ったフジイに対してジャンボの勝ち!で場外へ落とす。 リング上はクネスともっちー。 お互いハイキックは互角。 しかし享がコーナーのもっちーに対して串刺し式のジャンボの勝ち!からクネスカが幻壊。 フジイがカットに入るがクネスに場外に出されると、クネスはフジイの頭部に対してエプロンから介錯。 リングに残されたもっちーに対して享がジャンボの勝ち!。 なんとか耐えたもっちーだが、走り込んだところにクネスカがジャンボの脚! さらにクネスカはクネスの介錯から、享がショートレンジで放ったジャンボの勝ち!もカウント2。 攻められていたもっちーも享に対してミドルキックから、膝をついたところで側頭部へのソバットがヒット。 しかし享は走り込んできたもっちーに対してカウンターでジャンボの勝ち!から夢限はカウント2。 そして膝立ち状態のもっちーの後頭部へクネスが延髄切りを決めると、最後は享が渾身のジャンボの勝ち!固めで3カウント! モチフジは握手を求めてきたクネスカを蹴って拒否。 そのままモチフジは退場。 クネスカも特にマイクを握ることはなし。 試合をうまくコントロールしていたのは断然モチフジ。 モチフジが負けてなお強しという印象を与えた試合かな。 試合後に握手しなかったのは、タッグリーグに優勝して再戦する気持ちの現れか? 次は享も是非万全の状態で。 セミファイナル カベジェラ・コントラ・カベジェラ~敗者髪切りマッチ~ B×Bハルク VS 鷹木信悟 試合開始のゴングが鳴る前から、お互い火花が散るようなにらみあい。 そしてハルクはゴングが鳴るやいなや対角線上に居る相手に対してフロントキックを仕掛けていく。 しかし信悟はこれを受け流す。 この辺りがイレ込み気味だったハルクと信悟の差に繋がるのかも。 最初からお互いに気合いの入った攻防を見せるが、先にペースを握ったのはハルク。 信悟を場外にフランケンで場外へ出すと、リングインしようとしたところでフロントキック。 さらに信悟の背後からスワンダイブミサイルキックを決める。 しかしミドルキックの連打に動じない信悟。 信悟はロープ際のハルクに対してラリアットを仕掛けると、2人同時にリング下に転落。 場外で信悟はハルクを鉄柱に叩きつけると、リング内でも顔面にニードロップを投下していく。 そしてエプロンから場外へMADE IN JAPANで落とそうとするが、ハルクはこれをかわすと逆にEVOで信悟をエプロンへ叩きつける。 ハルクはリングインしようとする信悟をドロップキックで再度場外へ落とすと、すかさずトペ・コンヒーロ。 その後ハルクがペースを握ったかに見えたが、コーナーに乗せられた信悟は突進してくるハルクに対してカウンターのダイビングラリアッ トを決める。 さらに串刺しパンピングボンバーでハルクを場外へ落とす。 信悟はハルクをコーナーに上げると、そこから場外へ向けて断崖式バックドロップ! そしてハルクをリングに戻すとはコーナーへの投げっぱなしパワーボム→ガロンスロー→バックドロップと畳みかける。 しかしハルクはスクッと立ち上がると信悟に投げっぱなしジャーマンで反撃。 そしてバックドロップとジャーマンの打ち合いから、さらに両者が打撃を応酬させてダブルノックダウン状態となる。 両者カウント9で立ち上がると、走り込んできたハルクに対して信悟はカウンターのパンピングボンバーを決める。 さらにMADE IN JAPANに繋げようとするが、ハルクは逆にFTXを決めるもカウント2。 負けじと信悟はデスバレーボムからSTAY DREAMの体勢に入ると、ハルクはそれをかわすとコーナー上の信悟を蹴り上げ。 さらに雪崩式EVOで勝負をかけるがカウント2。 フィニッシュとばかりにフェニックススプラッシュ狙いでコーナーに上がったハルクに対して、起き上がった信悟はハルクをアルゼンチン の体勢に抱え上げるとそのままブラッドフォールでマットに叩きつけようとする。 しかし上手く着地したハルクはファーストフラッシュから再度フェニックススプラッシュを狙うが、これは信悟にかわされて自爆。 ここが勝負とみた信悟は串刺しパンピングボンバーから雪崩式ブレーンバスター。 そして掟破りの逆EVOからMADE IN JAPANもカウントは2。 諦めないハルクに対して信悟は左と右のパンピングボンバーを決めると、フィニッシュに持ってきたのはラスト・ファルコンリー。 試合終了。 試合後に髪の毛を刈られるためにイスに座るハルクを蹴飛ばす信悟。 「負けたくせにイスに座ってんじゃねぇ! 正座しろ!」(信悟) 信悟はハルクの髪の毛を刈ると 「これが現実だ。 B×Bハルクがダンスもなく坊主だったら死んだも同然。 存在価値もゼロだ。 おいハルク! いや、石原。 オマエは一番下だ。 また地獄から這い上がってこいよ。 そしたらまたエキシビジョンで相手してやるよ。」(信悟) ハルクはWORLD-1の仲間達に担がれて退場。 メインイベント オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 《王者》YAMATO VS 《挑戦者》吉野正人 YAMATOはブロディのようなベストを着て登場。 「日之本一」かな? カッコいいかカッコ悪いかというと…ノーコメント…。 セミファイナルとは違い、こちらはゴングが鳴ってもしばらくは様子見から。 その後腕の取り合いからグラウンドの攻防はほぼ互角。 しかしじっくりした攻防はロープに吉野が振られた瞬間から大きく動く。 吉野は素早いロープワークを見せると、YAMATOの背中に対してドロップキックを決めて場外へ落とすとそのままトペ・スイシーダ。 場外でYAMATOの腕を鉄柱に叩きつけていく吉野。 元々腕殺しには定評のある吉野だけに、ここからいかにソル・ナシエンテにつないでいくか。 しかしYAMATOは低空ドロップキックから吉野を場外に引きずり出すと、イスで吉野の左膝に一撃。 吉野が腕攻めならYAMATOは足攻めで対抗。 リングに戻ってからも逆片エビ固めや足4の字で吉野の足を痛めつけていくYAMATO。 コーナーに振られても走ることの出来ない吉野だったが、スリングブレイドで反撃を開始すると変形腕折り。 さらにロープを掴んだYAMATOの腕に対してコーナートップからフットスタンプ。 空中での姿勢はとにかく綺麗。 散々攻められたYAMATOもフロムジャングルをアンクルホールドで切り返す。 吉野の延髄切りを受けてしまうが、吉野がコーナーに上がったところでロープを蹴って股間を痛打させる。 しかし吉野はYAMATOのパワーボムを耐えると改めて高角度ミサイルキックを決めて、トルベジーノからソル・ナシエンテ。 これを脱出したYAMATOは吉野の背後に回ってスリーパーホールド。 立ち上がってロープに手を伸ばす吉野をあざ笑うかのようなスリーパースープレックスからジャーマンスープレックスもカウント2。 ダウン状態の吉野に対して余裕のYAMATOはギャラリアを狙う。 吉野はYAMATOの背後に回って回避するも、YAMATOは走り込んできた吉野を捕らえると変形のギャラリア? カウント2でキックアウトした吉野に対してYAMATOは再度スリーパーホールド。 吉野が立ち上がるとYAMATOはスリーパー状態のままコーナーに上がるが、当然犯則のため玉金がカウントを取る。 技を解いたYAMATOはコーナーにもたれかかる吉野に対して串刺しエルボーから雪崩式ブレーンバスターの体勢に入る。 これを耐えた吉野は雪崩式スリングブレイドからライトニングスパイラル2連発もYAMATOはカウント2で返す。 吉野はここ一番の大技である雪崩式ライトニングスパイラルを狙いYAMATOをコーナーへ上げる。 しかし耐えたYAMATOは逆に雪崩式ブレーンバスターから、エルボー連打を挟んで垂直落下式ブレーンバスター。 これでも3カウントを取れなかったYAMATOはギャラリアを完璧に決めるも、吉野はなんとカウント2でキックアウト! するとYAMATOはもっちーを破ったSTFで吉野を締め上げるが、吉野はなんとかロープブレイク。 試合終盤に入り、吉野はYAMATOを各種横十字固めで丸め込んでいく。 いずれもカウント2で返されるが、腕吉野からトルベジーノ二連発。 そして腕をクロスさせるポーズから必殺のソル・ナシエンテ。 なんとかロープに逃げようとするYAMATOに対し、吉野は足をかけてソル・ナシエンテ改に移行。 これには耐えることが出来ずにYAMATOはギブアップ。 新王者は吉野正人! 試合後にマイクを手にする吉野。 「よっしゃ勝ったぞー!」(吉野) 吉野のマイクの出だしはいつも同じ。 でもこの日に限っては、それがいい。 「遂にこのドリームゲートとることができました! ありがとうございます! 長かった。 ホンマにここまで来るのに長かった。 今、リング下にいる白いTシャツをきた若い子たちがいますけど、 おれも10年前は彼らのように一練習生としてセコンドに付き試合を見てました。 その時いつかこのワールドのメインでタイトルマッチをやりたい。 それを目標にしてから今日まで10年。 日数にしたら3650日という長い時間がかかりました。 自分が今こうしてこのリングに立ってられるのも、 家族はもちろん、友達も、ファンの皆さんが応援してくれたからこそ、 身長も172cmしかない、体重も75kgしかないこのオレが頂点に立つ事が出来ました。」(吉野) 「社長も休憩時間に言いましたけど、世界でもいろんな動きが起こっています。 でも俺たちは地元の神戸を大事にして、神戸から世界に向けて頑張っていきたいと思います。 そして最後になりましたが、DRAGON GATEの社訓である、初心、進化、継続、感謝。 この4つの言葉を胸にDRAGON GATEはドンドン精進していきますので、 これからもより一層のご声援よろしくお願いします! 今日はありがとうございました!」(吉野) コーナーに上がったところで思わず涙がこぼれる吉野。 速報にも書いたけど、今年の神戸ワールドは期待ハズレの試合は一つもなし。 特に後半は3試合ともベビー同士による力を振り絞った試合。 両方ともにベビーの試合だからちょっと盛り上がりに欠けるかと心配したけれどそれも杞憂に終わった。 その3試合の中で最も歓声を集めたのはセミファイナルのハルク対信悟。 そしてこの試合が興行のベストバウト。 ハルクは負けたとはいえ、これまで生で見た信悟とのシングルの中では一番の試合。 フェニックススプラッシュが決まってればという感じでもあったけど、負けたのは事実。 信悟の言葉を借りればこれが現実。 これでハルクはどん底まで落ちることになるわけで、ここからどうやって這い上がってくるか。 フリーダムゲートを持ってるとはいえ、ドラゴンゲート内にパワーランキングがあればおそらく中位くらいにランクされるだろうし、ユニ ット内でも三番手は変わらず。 このままズルズル下がってしまうのではなく、ここから実績を積み重ねてもう一度信悟に挑戦する姿を期待したいんだけどね。 ここから再度上がってこれるかは本人次第。 逆に頂点を極めたのがドリームゲートの新王者に輝いた吉野。 苦節10年ということで、デビューから順調にキャリアを重ねてきた感のある吉野だけに、やっと取れたかというのが率直な感想。 そして吉野がベルトを取ったことによって、今後のタイトルマッチレースはまた混沌としてくる。 この日ハルクを下した信悟も名乗りを上げるだろうし、ブレイブを巡って名勝負を繰り広げたキッド、さらにもっちーやCIMAといった実績のある選手もまだまだ健在。 でも一番楽しみなのは、やっぱり土井吉対決か。 最近影の薄くなった土井ちゃんだけに、吉野のベルト奪取を機に再度浮上のきっかけとして欲しい。 まあヒールターンする可能性もないわけではないが、それはそれで浮上のきっかけになることには違いないからね。 そしてベルトを落としてしまったYAMATOだけど、別に評価が下がることはない。 戴冠期間は4ヶ月でも、CIMA、土井、もっちー、信悟といったレスラーを破ってきた事実は変わらないし、今後もドラゲーの中心に居るべき 選手。 前回のアンケート結果にもあったけど、YAMATOにはまたチャンスは巡ってくるだろうしね。 また、休憩明けに社長から発表されたフランス語圏でのレギュラー放送決定というニュース。 まあ「あぁそうなんだ。凄いなぁ。」くらいの感想しか持てないんだけど、プロレスに言葉の壁はないといったところですかね。 イギリスはともかく、ベルギーやモナコでもプロレスが放送されてるという事がちょっと意外な感じではある。 しかし大事なのはメイン終了後に吉野も言っていたけど、地元神戸を中心としていくという事。 去年もDGUSA旗揚げして国内がおろそかになればファンは離れていくということを書いたけど、DGUSAを一年間行って迎えた今年の神戸ワールドは去年を上回る動員数。 そして今年のワールド記念ホール興行のクオリティはここ数年でも一番。 大阪プロレスが参戦してきたとはいえ、そんな見苦しいヤジもなかったしね。 当然ブーイングはあったけど、ヒールで登場してる以上ブーイングは歓声と同種だから。 プロレスを楽しめる雰囲気が作られていて、前半戦にはいっちゃん達による笑いあり、PACの空中技に対するどよめきや歓声あり、WARRIORSが勝利し会場が一つになっての「う~~!」もあり。 今年会場に足を運んだお客さんは来年も来ようと思った人が多いんじゃないかな。 褒めすぎなような気がしないでもないが、まあそれだけ素晴らしかったということで。 そして最後に一言、吉野ベルト戴冠おめでとー! PR