夢の扉の前に立つスピードスター~6.13 兵庫・神戸サンボーホール~ とうとう年間最大のイベント・神戸ワールド記念ホール大会まで1ヶ月を切ってきた。 その神戸ワールドのメインに立つのは現ドリームゲートチャンピオンのYAMATO。 そしてもう一人は挑戦者の証である鍵を手にした吉野正人。 第0試合 超神龍 VS 苫小牧卓也 苫小牧が超神龍に逆片エビ固めで締めあげられるも耐え抜いて時間切れ引き分け。 第1試合 新井健一郎&神田裕之&Kzy VS 堀口元気&斎藤了&ドラゴン・キッド 試合前、元気と斎了がマイクを握りMC。 斎了の復帰挨拶とキッド弄りが終わり、DDが入場してくるとDDの奇襲により試合開始。 場外戦からリングに戻るとWRRIORSはマライサの連携技、キッドを入れた三人がかりのドロップキックでお客さんを沸かせるが、DDは元気の頭髪を捕まえていたぶっていく。 元気が反撃をしかけようとするも、Kzyの急所攻撃などに阻まれる。 しかしHAGEコールの中、元気はニールキックをKzyに決めて斎了にタッチ。 タッチを受けた斎了はアラケンをフロントスープレックスで投げると、キッドとの合体技を神田に決める。 その後、キッドがアラケンに綺麗なウルトラ・ウラカン・ラナを決めるも神田がカット。 試合終盤、アラケンがビール瓶を持ち出すがこれは玉金が抑える。 しかし玉金の目がビール瓶に移ったところでアラケンは斎了に対して急所攻撃。 そしてKzyが丸め込んだところに、神田がトップロープから斎了の股間めがけてダイビングエルボードロップを投下。 最後はKzyが韻波句徒でなんと斎了からピンフォール勝ち。 いやぁ、なんかKzyがイキイキしてきたね。 第2試合 スペル・シーサー VS 谷嵜なおき 序盤はずっと濃密なグラウンドの攻防が続く。 思わず見入ってしまうような展開になるかと思いきや、なぜか客席はシーサーと谷嵜への声援合戦に。 そんなに声援を上げるようなシーンではなかったと思うんだけどな。 中盤以降は、シーサーはフェイスザマウンテンやアレハンドロックで締め上げると、谷嵜はDHやカサノヴァで応戦。 最後は、谷嵜が急所攻撃から自らのコスチュームを脱いでシーサーにかぶせるとインプラントを決めてピン。 第3試合 CIMA&Gamma VS KAGETORA&マーク・ハスキンス 先発はCIMAとハスキンス。 5分間くらいCIMAとハスキンスで腕の取り合いを行うが、軍配はハスキンスに上がったかな。 個人的には見ててかなり楽しかったんだけど、「CIMA退屈!」ってヤジもあったなぁ。 そして続いて出てきたGammaとKAGETORAはいわゆる退屈ではない攻防を展開。 Gammaが「う~!」をすれば、KAGETORAも負けじと「う~!」をしようとするもCIMAはすかさず背後からドロップキック。 その後はハスキンスが大阪06に捕まりダブルショルダータックルや汚水攻撃を喰らうが、CIMAをダブルアームスープレックスで投げてKAGETORAに交代。 KAGETORAはCIMAに対してダイビングラリアットから延髄切りを狙うが、CIMAは急所攻撃で反撃。 そしてCIMAとKAGETORAがお互いトペ・スイシーダを狙うが、リング下に居たハスキンスがCIMAの、GammaがKAGETORAの足を引っ張りリング下に落とす。 リング上ではハスキンスとGammaが対峙。 Gammaはアックスボンバーを決めると、CIMAとのトレイン攻撃からブリッツェンの状態にハスキンスを担ぎ上げる。 続いてCIMAがコーナーに上がり合体技を仕掛けようとするが、CIMAがバランスを崩してコーナーから落ちてしまう。 仕方無く担ぎ上げられているハスキンスに対してネックブリーカーとブリッツェンの合体技を決める大阪06。 そしてKAGETORAをダブルドロップキックで排除すると、CIMAがパーフェクトドライバーからシュバインを決めてハスキンスからピン。 第4試合 望月成晃&ドン・フジイ VS 横須賀享&K-ness. 試合は序盤に享のジャンボの勝ち!がもっちーの顎付近にヒット。 しばらくもっちーは立ち上がれずにクネスカに攻め込まれるが、享をエプロンに座らせてのサッカーボールキックでフジイにタッチ。 その後、モチフジは享の右腕に照準を絞る。 フジイは指極め脇固め、もっちーは腕ひしぎ逆十字で享の右腕を集中攻撃。 それでも享はジャンボの勝ち!を仕掛けていくが、もっちーはキックで迎撃。 長時間攻められた享だったがフジイに対してノド輪落としを決めるとクネスにタッチ。 クネスはフジイにドラゴンスクリュー、すると享も足横須賀で続く。 その後、クネスカがもっちーを捕まえて享のジャンボの勝ち!からスカドラニー、クネスの青き光と攻め込む。 しかしクネスの介錯をもっちーが水面蹴りで回避。 そしてツイスターから最強ハイを狙うがこれは相撃ち。 しかし、最後はクネスのダークネスバスターをこらえたもっちーが裏ツイスターを決めて3カウントを奪う。 試合後にもっちーがマイク。 「オイ、クネスカ。 シングルでは負けねぇとか言ってたけど、タッグでもあっさり負けてんな。 オレ達は今日の昼間に道頓堀で試合してきたばっかりなんだよ。 なんならフジ、もう1試合やってやるか?」(もっちー) 「出来る訳がないでしょう!! オマエら鷹木とサイバーに勝ったからどんなもんかとやってみたら大したことないじゃねえか。 望月さん、ツインゲート行きましょうか。」(フジイ) ツインゲート挑戦を表明するモチフジに対してクネスがマイクを握る。 「今日は俺達の負けだよ。 でもな、オレ達は10年以上組み続けてようやく手にしたベルトだから たかだか2、3年を組んだところの適当なタッグには絶対に負けられないんだよ。」(クネス) 「もっちー!ドンちゃん!? ツインゲートいつでもどこでも受けてやるよ!」(享) 「ここは神戸だ。 だったら神戸ワールド記念ホールしかねぇだろ。」(もっちー) ということで八木さんの決定により神戸ワールド記念ホールでのクネスカ対モチフジのツインゲートタイトルマッチが決定。 「ツインゲートのベルトを抱えて、大事に磨いて寝とけよ。」(もっちー) 「ベルトを持っていようがいまいが、チャレンジャーのつもりでアイツらにぶつかっていってやる。 10年かけてこのベルト取ったんだから、オレ達は10年間防衛し続けてやるから。」(クネス) ------------------------------------ ☆7月11日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホール 【オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合】 《王者組》 《挑戦者組》 K-ness. ドン・フジイ 横須賀享 VS 望月成晃 ------------------------------------ 第5試合 B×Bハルク ファイナルダンス 土井成樹&B×Bハルク&PAC VS YAMATO&鷹木信悟&サイバー・コング この日のハルクは♪タン、タン、タン、タン、タタンと手拍子ができる初期型のB×B STORYでダンス。 なんとダンサーに加えて土井とPACも入れてダンス。 ダンスの時は楽しい雰囲気だったが、KAMIKAZEが入場してくるとハルクの表情も切り替わり信悟に敵愾心を燃やす。 試合はYAMATOとPAC、サイバーと土井の顔合わせを経てから信悟とハルクがリングイン。 ハルクは信悟をベースボールキックで場外へ落とす。 その後は珍しく信悟がWORLD-1に捕まってしまう展開となる。 しかし信悟もハルクをショルダースルーで投げ飛ばし交代。 ハルクをサイバーとYAMATOが攻め込んでから再度信悟がリングイン。 信悟はハルクにコーナーへの串刺しパンピングボンバーを決めると頭突きの連打。 攻め込まれていたハルクだが、YAMATOに対してコーナーへの串刺しブート、信悟にマウスからHエッジを決めて土井にタッチ。 土井は信悟に低空クロスボディを決めると、PACが場外へノータッチトペ。 リング上ではドリームゲートを争った土井とYAMATOがやり合う。 土井が土井555を狙うが、YAMATOは背後に廻りスリーパーホールドを決めるがこれはハルクのカットが間に合う。 その後、WORLD-1は信悟を、KAMIKAZEはPACを狙うも3カウントは取れず。 ならばと信悟がPACを担ぎ上げてサイバーとのダブルインパクトを狙うも、コーナーに上がったサイバーに対してハルクがニールキックでカット。 するとサイバーを捕らえたWORLD-1は、ハルクの雪崩式EVOからPACが450°、最後はハルクがファーストフラッシュからのフェニックススプラッシュで3カウントを奪う。 信悟は試合後にもハルクに襲いかかる。 「オイ、ハルク。 ダンスが最後だろうがそんな事は俺には関係ねぇよ。 ワールドの俺とのシングルマッチ、負けたらどうするつもりだ? まさかノーリスクでリングに上がるつもりなのか? 俺に勝つ自信あるんだよな? それなら次のワールド、髪の毛を賭けるってのはどうだ?」(信悟) 「お前の髪の毛になんの価値があるんだよ。 でもな、俺が勝つんだから髪の毛でもなんでも賭けてやるよ。」(ハルク) そして八木さんが登場。 「髪の毛を失うってのは、オマエらの想像以上のリスクを背負うんだぞ。」(八木) この言葉は八木さんが言うから説得力がある。 ということで神戸ワールドで信悟対ハルクのカベジェラ・コントラ・カベジェラが決定。 「ワールドが終わったらB×Bハルクとしてはリングに上がらせねぇからな。」(信悟) 「ワールドでは俺が勝って次のステップに進みます。」(ハルク) ------------------------------------ ☆7月11日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホール 【カベジェラ・コントラ・カベジェラ~敗者髪切りマッチ~】 B×Bハルク VS 鷹木信悟 ------------------------------------ 第6試合 オープン・ザ・ドリームゲート王座 次期挑戦者決定戦 吉野正人 VS 菅原拓也 試合序盤は場外で菅原の左腕を集中的に痛めつけた吉野がペースを握る。 しかし菅原が吉野を場外へ落とすとDDのセコンドが介入。 その後リングに戻ってからも菅原の急所攻撃などで攻められ続ける吉野。 コウモリもかわされてしまった吉野だが、なんとかスリングブレイドを決めて反撃開始。 しかし菅原は吉野のミサイルキックを八木さんに誤爆させる。 レフェリー不在の状況となると、DDのセコンドがイスをリング内に入れ、イス山の上に菅原が吉野をパワーボムで叩きつける。 菅原はもう一度パワーボムの体勢に入るが吉野はリバーススープレックスで逆に菅原をイス山へ叩きつける。 その後もアラケンがスプレーを吉野の顔に吹き付けたり、Kzyが足を引っ掛けたりと妨害をするが、Kzyがレッドボックスを持ちエプロンへ上がったところで谷嵜がKzyを蹴り落としボックスを奪い取る。 そして谷嵜がボックスを振り下ろすが、これが吉野にヒット。 WORLD-1のセコンドが谷嵜に詰め寄るが、谷嵜は悪気はなかったとばかりに謝る。 リング内では菅原がインプラント、十三不塔を決めるが吉野はいずれもカウント2でキックアウト。 菅原は再度十三不塔を仕掛けるが、吉野は横十字固めで丸め込む。 そして吉野がロープに走ったところで神田がブルーボックスで殴打。 さらに神田は菅原にブルーボックスを投げ入れるが、これは八木さんがカット。 しかし八木さんの目を盗んでKzyがレッドボックスを菅原に渡す。 菅原はレッドボックスを振りかぶるが、そこへ出てきたのは土井。 土井は菅原からレッドボックスを奪い取る。 そして吉野が菅原を羽交い締めにすると、土井はしっかりと菅原に一撃。 そして最後は吉野がトルベジーノからライトニングスパイラルを決めて3カウントを奪う。 試合後に八木さんから挑戦者の証のカギを受け取った吉野がマイクを握りYAMATOを呼び込む。 「オレは菅原を倒してきっちり挑戦者の鍵取ったぞ。」(吉野) 「ワールドのメインも俺にとっては一つの通過点に過ぎない。 スピードスター? スターを名乗るのはこの夢の扉を開いてからにしてもらおうか。」(YAMATO) 「この10年間、ワールドのメインに立つことを目標にやってきた。 鍵を取ったからには、その扉キッチリ開けたるからよ。」(吉野) 「まだこのベルトは俺に巻かれたがってんだよ。」(YAMATO) 「俺のこの10年を無駄にするわけにはいかない。」(吉野) ------------------------------------ ☆7月11日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホール 【オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合】 《王者》YAMATO VS 《挑戦者》吉野正人 ------------------------------------ バックステージで谷やんについて語る吉野。 「谷やんが不審な動きというか、今日も俺に誤爆して菅原がインプラントを使ってきたよな。 まあ今日のところは勝ったから良しとする。 谷やんも考えがあるのか、わざとやってるのかは知らんけど、 俺はここ2年くらい一緒にやってきたわけやから。 オマエのこと信じてるから。」(吉野) これは来月の後楽園ホールまで結論は出なさそう。 とりあえず今週末の博多スターレーンで谷やんは土井ちゃん・PACと組んでWARRIORSに挑戦するんだけどなぁ。 さてワールドに向けて非常に盛り上がった神戸サンボーホール大会。 その中でもメインでは観客の8~9割が吉野を応援している状況で、DDの介入や谷やんの誤爆などがあった中、吉野が難敵・菅原を撃破してYAMATOへの挑戦権を獲得。 10年間かかってようやく辿り着いた神戸ワールドのメイン。 しかし吉野というのは結構エリートなイメージがあるんだけど、結構回り道をしていたんだなと改めて思う。 イタコネではミラノの次、ブラッドジェネレーションやマッスルアウトローズでは3~4番手、WORLD-1でも土井ちゃんの次ということで、今まではユニットを率いていくことはなかったからね。 ただご存知のとおりブレイブゲートの絶対王者であり、トライアングルゲート、ツインゲートを巻いてる事で実績は十分。 後はドリームゲートのベルトを巻くだけ。 個人的には吉野を応援したい…。 ただ当日の声援はYAMATOの方が大きくなるかなぁ。 そしてもう一人エリートのイメージがある選手が信悟とカベジェラ戦を戦うハルク。 今回のカベジェラ戦は信悟とは比較にならないくらいハルクにとっては大きなリスクを背負う試合なんだけど、それだけの意気込みがあるということなんだろね。 この日のハルクはもう信悟しか目に入らないという感じで試合開始当初から向かっていった。 ハルクにとってベルトを争った時以上に真価の問われる試合になりそう。 そしてその結果としてハルクの言うように次のステップへ進んでほしいと思う。 ハルクが次のステップに進んでからのユニット再編は面白くなりそうなんだけどね。 PR