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ドラゲーライヴ Vol.1

ドラゲーメインのプロレス観戦記ブログです。

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YAMATO魂~3.22 東京・両国国技館 COMPILATION GATE~

昨日は春のビッグマッチ・両国国技館大会。
メインイベントではドリームゲートの最多防衛記録更新中の土井にYAMATOが挑戦。
試合後には感動的なマイクも…。
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第0試合
アンソニー・W・森&琴香 対 “ハリウッド”ストーカー市川&超神龍

ダークマッチとはいえ、いっちゃんがいれば最低限の盛り上がりは保証されてる感じ。
ロープ渡りから、ロープ渡り逆走、さらにロープダッシュに成功して、リバースでこけて股間を痛打という普段のムーブでも分かりやすいだけにお客さんの反応もある。
ストーカー市川の重要性を少し感じた試合。
最後は王子がエレガントマジックで超神龍を丸め込んでピン。
琴香はこの試合を見る限りもう怪我の影響もなさそうなので、もう一度通常興行で出番を増やしてもらえるように頑張って。
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第1試合
橋誠&PAC&谷嵜なおき 対 戸澤陽&KAGETORA&マーク・ハスキンス

今まで見る機会がなかったので、今回初めて見ることが出来たハスキンス。
どんな動きを見せてくれるかと期待してたんだけど、この日に関してはちょっと見所が少なすぎた。
逆にドラゲーのリングでどんな姿を見せるのか少し不安視してた橋は思ったよりは馴染んでた。
場外の戸澤に対してコーナートップからダイビングヘッドバッドを決めたときはスゲェと思ったんだけど、その後のコーナーへの串刺しニールキックは不恰好だなぁと思ってしまったり。(笑)

新顔2人はそんな感じで、それ以外の4人は普段と変わらない姿。
速報にもあげたけど、動きのキレのよさを感じたのはKAGETORA。
谷やんとの絡みは相変わらず問題なし。
PACの空中技は毎度のことながら第1試合から沸かしてくれるねぇ。
戸澤はホントに普段通り。
この人は地方の通常興行でもビッグマッチでもいい意味で変わらない。
常にお客さんを楽しませようという気持ちが見えるところが好きであるけど、楽しませることを一番に置いてる半面結果が後回しになってる感も否めない。(笑)
あ、試合内容を全然書いてないけど、最後は360°シューティングスタープレスでPACがハスキンスからピン。
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第2試合
K-ness.&横須賀享 対 菅原拓也&神田裕之&新井健一郎&Kzy

クネスカは歌詞入りの新入場曲で入場。
さらにクネスは新しいマスクで登場。
結構カッコいいかも。
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ってファングジョーカーって何…。
「ファングジョーカー」(クネスカちゃんねる)


試合開始前から4人が4つのコーナーに立ちクネスカを包囲するDD。
試合が開始されると、案の定数に勝るDDがクネスカをいたぶっていく。
場外戦を経てリングに戻ってからも享を4人がかりで攻撃していくが、神田がジョン・ウーに行こうとしたところで享がコーナーへ串刺しラリアット。
その後享は神田の3度目のジョン・ウーをアラケンに誤爆させると、ようやくクネスに交代。
そしてクネスカが連携技でDDを攻めるが、DDはアラケンがビール瓶を持ち出す。
これは八木さんに取り上げられるものの、すかさずアラケンは享に急所攻撃。
さらに享をコーナーへ振るとDDはトレイン攻撃を決めて、菅原は八木さんまで享にぶつけていく。
倒れこんだ享に対してアラケンは飛び出し注意、さらにKzyがKzyTIMEを狙うが享はこれをかわすと、クネスカがKzyに照準を絞り、Kzyに対してスカドラニーを決めると、享は場外にいた神田アラケン菅原に対してコーナー対角線上に放つトペ・コンヒーロ。
リング内ではクネスがKzyに対し雪崩式ブレーンバスターから昇竜脚で追い込むが、ジャンボの勝ち!を狙った享に対して場外から神田がブルーボックス攻撃。
さらに菅原が享を羽交い絞めにするが、神田のブルーボックス攻撃が菅原に誤爆。
ここで享が横須賀ライナーを菅原に決めるが、神田が八木さんのカウントを妨害。
これに怒った八木さんは神田にラリアット、アラケンに対してバックドロップを決める。
勝機と悟ったクネスカはアラケンに幻壊を決めるが、DDはボックスでクネスカを殴打。
享も意地でジャンボの勝ち!をKzyに見舞うが、菅原は享をT.C.O.でマットに叩きつけるとそこへ神田が下克上エルボーを落とす。
さらにKzyのイス攻撃二連発から菅原が垂直落下式ブレーンバスターを決めたが、菅原はこれで終わりじゃないとばかりにカウント2で享を起き上がらせる。
最後はボロボロの享に対して菅原が十三不塔で3カウント。
試合後、ダウンするクネスカを尻目にビール(?)で乾杯のDD。
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試合後のクネスカ。
「俺らがやるって言ったんだからまあ完敗だよ。」(享)
「4人だから負けたとか言い訳はしない。
 負けは負け。」(クネス)



第3試合
オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 3WAYマッチ
《王者》スペル・シーサー 対 《挑戦者》堀口元気 対 《挑戦者》澤宗紀

ベビー元気を見るのは初めて。
入場曲が以前のものからちょっとアレンジされてた。

試合開始してから、まずお客さんを沸かせたのは元気。
シーサーと澤を場外へ落とすと、手拍子を促してからのトペ・トビウオ!
着地までキレイに決めると、お客さんにH・A・G・Eコールを求める。
リングに戻ってからもバックスライド・フロム・ヘブンで澤を、ビーチブレイクでシーサーを追い込むが、最後はシーサーのヨシタニックが決まって3カウントを奪われる。

そして因縁のシーサー対澤の状況になると、澤がパンチやキックでシーサーを攻め立てるが、シーサーもヨーロピアンエルボーで反撃。
しかし澤はシャイニングウィザードからお卍固め。
敗れた後もリングサイドで試合を見ており、シーサーの窮地にお客さんへシーサーコールを促す元気。
なんていい人なんだ。
そのシーサーコールに後押しされるようにロープを掴むことに成功したシーサー。
ここで伊良部パンチを繰り出す澤だが、シーサーはこれをかわすと澤に一撃喰らわせてからヨシタニックを決めて3カウントを奪う。
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試合後元気が澤とシーサーと握手をかわすと、残された澤とシーサーも堅い握手をかわす。
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「最後は握手しましたけど、自分は相変わらずバチバチが大嫌いなので。」(シーサー)



第4試合
インターナショナル・ドリームタッグマッチ
吉野正人&B×Bハルク 対 ドラゴン・キッド&フベントゥ・ゲレーラ

入場時からノリノリのフービーは、試合開始前にマスクを着用。
このまま試合をするのかと思いきや、試合が始まるとすぐにマスクを脱ぐ…。

試合前半はキッドが攻め込まれる場面が続く。
さすがに吉ハルは何度もタッグを組んでるだけに連携ではキッド&フービー組を凌ぐ。
攻め込まれていたキッドも吉野に対してコルバタを決めるとフービーにタッチ。
フービーはハルクにスワンダイブ式ボディプレスを決めると、さらにバズソーキック。
するとキッドはフービーに負けじと吉野にデジャヴを決める。

その後もフービーは吉野に対してスピンキックやフービードライバーで攻め込むが、吉野もフロムジャングルで反撃。
しかしキッドがハルクに対してクリストを決めたため、吉野はフロムジャングルを解いてハルクを救出。
その後は一進一退の攻防をみせるが、先に勝機を掴んだのはWARRIORS。
キッドは吉野に対してスーパーフランケンシュタイナーを決めると、フービーがダイビングレッグドロップから911。
これはハルクのカットが遅れたために吉野はカウント2でキックアウト。
ここはハルクがしっかりとカウント2でカットに入るべきだった。
するとフービーは場外のハルクに対してスワンダイブ式のプランチャ。
そしてリング内に残った吉野に対してキッドがウルトラ・ウラカン・ラナを決めるが、吉野はこれもカウント2で返す。
ならばとキッドはドラゴン・ラナを狙うが、吉野はこれを回避するとWORLD-1が反撃を開始。
ハルクはキッドに対してマウス、フービーに対してはファーストフラッシュ。
さらにコーナーに振ったフービーに対して吉ハルのダブル攻撃が決まると、続けて吉野がトルベジーノ。
そして最後はソル・ナシエンテを決めるとフービーはタップ。
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まさかフービーが負けるとは思ってなかったので、結果はちょっと意外な感じ。
しかし吉野がキッドとフービーのフィニッシュムーブを2つ続けて返してしまうのはどうなんだろうと思う。
キッドのウルウラはもうカットも無しで返される技になってしまったのか…。


ここで前半戦が終了。
ハズレの試合があるわけではなかったけど、ズドンと盛り上がることもなかった。
これで終わりだったら
「両国どうだった?」
「うーん、まぁまぁ…かな。」

で終わる感じ。


第5試合
オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合
望月成晃&ドン・フジイ&曙 対 アブドーラ・ザ・ブッチャー&NOSAWA論外&MAZADA

ブッチャーの「吹けよ風、呼べよ嵐」がかかるとお客さんも盛り上がる。
そのブッチャーはリングに上がるのも一苦労なんだけど、やっぱりリング上にいるというだけでその存在感は半端ない。
そしてブッチャーの存在感に負けてなかったのは曙。
曙は先発をかって出ると、お客さんはブッチャーコール。
しかし先発は結局論外に。
論外はやり慣れてる曙に対してさすがのやられっぷり。
そして一通り曙と愚連隊の絡みが終わったところでとうとうブッチャーがリングイン。
曙が四股を踏むと、対抗してブッチャーも空手ポーズ。
満を持して組み合う寸前にモチフジがリングに乱入しブッチャーに攻撃を加える。
凶器攻撃でブッチャーを流血させるが、ブッチャーはもっちー・フジイ・曙に対して地獄突きで反撃。
さらに曙に毒針エルボーを投下するが、これはもっちーがカット。
しかしブッチャーはもっちーに対してフォーク攻撃を仕掛けてもっちーも流血状態となる。

ここからしばらくはもっちーのローンバトルが続きブッチャーはお休み。
もっちーも愚連隊の2人に対して反撃を見せるが、フジイのラリアットがもっちーに誤爆。
ここですかさず論外がエプロンの曙に対してタックルを仕掛けるが、逆に吹っ飛ばされる論外。
2、3度タックルを仕掛けても吹っ飛ばされてしまったので、曙のヒザにドロップキックを決めてなんとか曙を排除することに成功した論外。
もっちーは三角蹴りをブッチャーに仕掛けるが、ブッチャーは地獄突きで迎撃。
さらに論外がLOVEポーズからシャイニングウィザードもカウント2。
論外はコーナーからフォーク攻撃を仕掛けるが、これがブッチャーに誤爆。
ここで曙がスプラッシュで論外をコーナーで圧殺。
さらに曙はブッチャーに攻撃を仕掛けると、なんとブッチャーのお株を奪う毒針エルボードロップ。
……ブッチャー死んでない?
最後はもっちーがブッチャーをコーナーに据えてのミドルキック連発で3カウントを奪う。
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試合後、ブッチャーはマイクアピール。
なんて言ってるのか分からなかったけど、最後は「I'm Back!」って言ってた。
そしてブッチャーコールの中退場。
まさかあそこまでブッチャーが体をはってくれるとは思わなかったよなぁ。
曙も含めて存在感を発揮してくれた巨漢2人。
そして2人を上手くフォローしてた愚連隊とモチフジ。
お客さんも沸いた中々面白い試合だったと思うが、別にトライアングルを賭ける必要はなかったよな。
特別試合的な扱いで良かったのでは?


セミファイナル
オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合
CIMA&Gamma 対 鷹木信悟&サイバー・コング

復帰後、初めて見る事になるサイバー。
随所で言われてるように確かに復帰前に比べれば細くなったなぁ。

試合序盤のタックルの打ち合いではパワーに勝るサイバー&信悟組が有利に試合を運ぶ。
しかしCIMAもサイバーをフロントキックで倒すと、Gammaがハサミを持ち出しなんとサイバーの後ろ髪を切る。
その後、Gammaは信悟の左膝を変形足4の字で締め上げるが、信悟はいつのまに左膝を怪我してたんだろう?
しかし信悟もCIMAに対してストマックブロックからDDTを決めるとサイバーに交代。
サイバーはGammaをリフトアップして投げ飛ばす。
CIMAはサイバーにペットボトルの水をかけてカットすると、サイバーはエプロンに下がろうとしたCIMAの頬を張っていく。
これに怒ったCIMAはサイバーの頬を張り返すと、左ハイキックを叩き込む。
両者エプロンに戻ってからもCIMAとサイバーは一触即発の雰囲気。

リング内では信悟とサイバーがGammaを攻め込むが、Gammaはバックドロップでサイバーを投げるとCIMAに交代。
CIMAはサイバーを軽々とボディスラムでマットに叩きつけると、信悟にインディアンデスロックを決めたままサイバーをGammaとのダブルブレーンバスターで投げ飛ばす。
さらにGammaが信悟をブレーンバスターで投げるが、信悟もGammaに対してデスバレーボムでお返し。
そして信悟とサイバーはアルゼンチンバックブリーカーの競演を見せる。
しかし、CIMAもサイバーに対してチョップを叩き込んでからパーフェクトドライバー。

試合後半に入ると、サイバーがCIMAに対しサイバーコンビネーションから信悟との連携ダイビングエルボードロップを決めるが、その後コーナーから放ったダイビングエルボードロップはCIMAにかわされ失敗。
するとCIMAはすかさずダブルフットスタンプからGammaとのダブル低空ドロップキック。
さらに信悟に対してトカレフ二丁拳銃発射、続けてCIMAは信悟にGammaはサイバーにシュバインとガンマスペシャルの競演。
これはカウント2で返されるが、信悟に狙いを定めた大阪06は肩車でGammaを抱えあげていた信悟に対してCIMAがトラースキック。
ふらついた信悟に対しGammaがリバースフランケンシュタイナーで頭部をマットに突き刺す。
続けてCIMAが雪崩式ネジと橋で投げ飛ばすと、福岡国際で信悟を沈めた時と同じクロスファイアーからスカイツイスタープレスへ行くが、サイバーのカットがなんとか間に合う。

そのサイバーはCIMAとGammaをラリアットでなぎ倒すと、CIMAに久しぶりに見るベイダーハンマーを叩き込む。
しかしCIMAもサイバーを投げっぱなしパワーボムからメテオラの体勢に入るが、信悟がこれを雪崩式ブレーンバスターの体勢に捕らえるとサイバーは信悟ごとパワーボムで投げ飛ばす。
さらにサイバーはカットに入ってきたGammaに対してパイナップルボンバーからサイバーボム。
これはCIMAがギリギリでカットに間に合うが、信悟とサイバーはCIMAを捕らえて集中攻撃。
CIMAはクロスボンバーを同士討ちさせると信悟にナカユビを仕掛けるが、背後からサイバーがCIMAを捕えて危険な角度で落とす投げっぱなしジャーマン。
そして信悟は串刺しパンピングボンバーからMADE IN JAPANもカウント2。
すると信悟とサイバーはダブルインパクトを決め、エプロンに上がってきたGammaに対してサイバーがパイナップルボンバーで再度場外へ叩き落としCIMAを孤立化させる。

最終盤、サイバーはパワーボムでCIMAを叩きつけると信悟とタッチして、自らはGammaを抑える役目に回る。
このあたりは恩人である信悟に花を持たせようというサイバーの心意気なのか。
エルボーを叩き込む信悟に対して、CIMAも意地でナックル攻撃を見せるが、信悟は走りこんできたCIMAに対してカウンターのパンピングボンバー。
そして最後はラストファルコンリーで信悟がCIMAから3カウントを奪いツインゲート王座奪取。
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試合後のコメント。
「CIMA&Gammaにはチャンピオンになったときに取られて、その時からずっと臥薪嘗胆してて
 悔しい思いをずっと秘めてやってきたから。
 そういった意味でCIMA&Gammaにも感謝ですよ。
 サイバーも今日で復帰じゃなくて完全復活じゃない。」(信悟)
「なんか吹っ切れたね。
 やっぱり不安はあったし、信悟を信頼してドラゴンゲートに戻ってきたし、
 その信悟と組んでタイトルマッチ勝って、本当に信悟でよかった。」(サイバー)
「俺はやっぱりCIMAから取りたかった。
 あの人はデビューする前から近くにいた間柄でもあるし、対戦してて
 信悟、こんなもんじゃないだろっていうのが伝わってきました。
 最近までスランプだの不調だの言ってましたけど、一番はサイバーのおかげですが
 CIMA&Gamma、特にCIMA、
 あの2人が自分の持ってた鷹木信悟らしさというものを出してくれたんじゃないかなと思います。」(信悟)

一方敗戦の大阪06。
「完敗や、完敗。
 YAMATOとシングルでやって負け、大阪06で発進したけど初防衛戦で負け。」(CIMA)
「負けは負けや。」(Gamma)

そこにモチフジが登場。
「もう終わりかよ?」(フジイ)
「今度はお前らから行けよ!
 こっちから噛み付いてきゃいいじゃないか。」(もっちー)
「お前ら他人事やろ。
 じゃあお前らが行けよ!」(CIMA)
「行ってやるよ!」(もっちー)
「俺らまだこんなんで死なへんからな。
 今日のところは天晴れやけどな、このまま天晴れやったら俺ら引退せなあかんやんけ。
 まだまだ俺ら巻き返すからな。」(CIMA)



ということで、ドラゲー屈指のパワーファイターの王者に対してモチフジが次期挑戦者となるっぽい。
モチフジは去年の大阪第1で信悟&YAMATO組に挑戦して引き分けただけに、挑戦者の資格は十分。
愛知県体育館まで引っ張らないと思うし、さしあたり来月の後楽園か博多スターレーンくらいかな?

ここまでまぁまぁの試合で推移してきた興行がこの試合で一気に盛り上がった。
CIMAは長期欠場後WARRIORSでお笑いもしてる反面、こういうCIMA曰く「スポーツライクではない戦いのプロレス」を見せてくれる。
この試合もサイバーとの絡みの中で、「お帰りなさい」ではなくあくまで「潰したる」という気持ちで試合をしてるように見えた。
そしてサイバーと信悟も気後れすることなく、遠慮することなくCIMAにぶつかっていって、そしてCIMAからピンフォールを奪った素晴らしい試合。


メインイベント
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合
《王者》土井成樹 VS 《挑戦者》YAMATO

YAMATOは黒のガウンをかぶっての入場。
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試合序盤はタイトルマッチらしくグラウンドの攻防が展開される。
まず主導権を握ったのはYAMATO。
YAMATOは土井の足に狙いを定めると足4の字やテキサスクローバーホールドで締め上げる。
前哨戦はバカタレでやられてるだけにそれを封じる足殺しは理にかなってる。
しかし土井もYAMATOを場外に落とすと、すかさずトペ・スイシーダ。
ここでYAMATOが右腕を痛めたことに気付くと、土井はすかさず腕殺し。
YAMATOの右腕をアームブリーカーやロープを使って絞り上げる。

腕を使えないYAMATOに対して土井は挑発を見せるが、YAMATOはダイビングエルボーを叩き込むと飛びつき腕ひしぎからアンクルホールド。
土井は苦しみながらも体を一回転させてYAMATOをコーナーへとぶつけていく。
そこへすかさず大暴走を決めると、続けて高角度スパインバスターでYAMATOをマットに叩きつける。
ここで観客からYAMATOコールが発生するが、こんなもんでは終わらせんとばかりに土井は指を左右に振ってアピール。

試合は中盤に入り、YAMATOはエルボー合戦から低空ドロップキックを決めると、土井の背後から忍び寄りスリーパーホールド。
土井も一度は崩れ落ちるが、再び立ち上がるとYAMATOはギャラリアへ移行。
しかし土井もYAMATOの背後へ着地するとスリーパーホールドから逆DDT。
そしてこの日一発目のバカタレスライディングキックを仕掛けるが、YAMATOもこれをかわすと再度スリーパーホールド。
これに対して土井はCIMAがYAMATO戦で見せたように、コーナーに上り背中から落ちることでスリーパーを外すことに成功。
ここで土井はコーナーからのエルボードロップに続いて雪崩式土井555からのバカタレでフォールに入るがカウント2。
さらに土井はマスキュラーボムの体勢に入るが、これはYAMATOが何とか土井の足を蹴って決めさせない。

YAMATOは走りこんできた土井に対して再度スリーパーホールド。
そしてギャラリアを成功させるがカウント2で土井はキックアウト。
ならばとYAMATOはもう一度ギャラリアを狙うが、土井は着地に成功するとYAMATOに対してマスキュラーボムを敢行。
土井のフックが甘かったのか、足のダメージがあったのか、YAMATOは危険な角度でマットに突き刺さる。
しかし土井が足のダメージでフォールに行くのが遅れたためカウントは2。
何とか立ち上がったYAMATOだが、土井のエルボーを喰らうと崩れ落ちるようにダウン。
ダウンカウントが入るが、土井はYAMATOを起こすと土井555からのバカタレ。
これをカウント2で返したYAMATOに場内大歓声。
土井は再度マスキュラーボムの体勢に入るが、YAMATOは一回転すると土井の左足を取ってSTFを決める。
何とかロープに逃げる土井だが、YAMATOも厳しい状態は続いており両者ヒザ立ちのままエルボー合戦。

試合が30分を経過して両者が立ち上がってのエルボー合戦から、YAMATOは土井にこの日何度目か分からないスリーパーホールド。
土井はバックドロップでYAMATOを投げるがYAMATOはこれを離さない。
フラフラの土井に対してYAMATOはスリーパースープレックスから垂直落下式ブレーンバスター。
そしてギャラリアを決めるが土井もこれをカウント2で返す。
ならばとYAMATOはもう一度ギャラリアを決めると、土井はこれを返せずに3カウントが入る。
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試合後にYAMATOは泣きながらマイクを持つ。
「このベルトはドラゴンゲート最高峰のベルト。
 俺はたった一回挑戦しただけでボロボロなのに、土井成樹は1年3ヶ月守り続けました。
 今の俺には想像も出来ない世界です。
 …でも、今日勝ったのはオレだ!
 来月からキング・オブ・ゲートが始まります。
 俺の立つ場所がドラゴンゲートの頂点。
 キング・オブ・ゲートは俺が優勝してもう一度力を知らしめてやる。」(YAMATO)

ここで再度YAMATOは涙で言葉に詰まる。
「俺は本当だったらこんなベルトに挑戦できる人間じゃなかった。
 2年前の俺は鳴かず飛ばずで、みんなに馬鹿にされて…。
 でも、そんな俺の背中を押してくれたのは、俺を応援してくれるみんなです。
 俺を応援してくれたファンの気持ちにありがとうって言いたいです。
 今日ベルトを取ったことでちょっとは恩返し出来ましたか?
 だけど俺はもう泣いちゃいられねぇんだよ。
 ドリームのベルトを持って、俺と、いや俺達と一緒にいい夢見ようぜ。
 明日からまた新たな戦いが始まります。
 俺達と戦って、泣いて、そして最後に笑いましょう。
 今日はありがとうございました!」(YAMATO)

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というわけでドリームゲートをYAMATOが取って終了した両国国技館大会。
最後のYAMATOのマイクは恥ずかしながら聞いていてウルッときてしまった。
ちなみにドラゲーのマイクでウルッときたのは闘龍門最後の神戸ワールド大会でのCIMAのマイク以来2度目。
やっぱり、YAMATOの場合はデビューから4年足らずということもあるので、鳴かず飛ばすの頃から見てきた人が多かったと思うんだよね。
小野寺大和時代はホントに記憶に残らないレスラーだった。
同期のKZやルパンみたいにキャラが与えられてるわけでもなかったし、総合のバックボーンがあることは知られてたけど、そこがアピールポイントになったかと言われるとそんなことはなかった。
NEX-1トーナメントに優勝してアメリカに修行に向かい、日本に帰ってきた時もメインイベンターとして帰国したわけでもなく、どちらかと言えば同時期に帰ってきた信悟の付け足しというイメージが強かった。
NEW HAZARDを結成してもスポットライトを浴びるのは信悟やハルクやサイバーでYAMATOには当たらず。
帰国後まもなく吉野からギャラリアでピンフォール勝ちを奪ったことがあったけど、その後もスポットライトは当たることはなかった。
ようやくYAMATOにスポットライトが当たり始めたのはCIMAへ対抗意識を剥き出しにした頃から。
とはいえその時も自分は「YAMATOとCIMA?格が違いすぎるよなぁ。」と思ってたわけで。m(_ _)m
ただ、この頃からYAMATOがメインイベンターにゆっくりではあるけど近づいてきた。
そしてNEW HAZARDを離脱してマッスルアウトローズに加入すると、何を考えてるかが分からないキャラが次第に受け入れられていく。
ちょうど↓このあたりだったかな。
「2代目暴走マッスル襲名?~4.19 京都大会~」(ドラゲーライヴ Vol.1)

そこからはドラゲーのメインイベンターとしてだけではなく他団体でも実績を積み重ねていき、今回の王座戴冠に至る。
ちなみにデビュー3年8ヶ月での戴冠は信悟の3年9ヶ月を抜いて最速記録。
(YAMATOは2006年7月にデビューして2010年3月に戴冠、信悟は2004年10月にデビューして2008年7月に戴冠)
信悟はデビューしたころから、しばらくしたらドリームゲートを巻くだろうと誰もが思ってただろうけど、NEW HAZARD結成当時ハルクより先にYAMATOがドリームゲートを巻くと予想した人はおそらく居なかったはず。
そんな苦労人のYAMATOだけに今回の王座獲得は非常にうれしい。
そしてYAMATOはこれからどんな王者像を築いていくのかが楽しみではある。


そして負けた土井ちゃんだけど、この試合は負けてしまったが非常に強い姿を見ることが出来た。
生で見たドリームゲート戦の中では神戸ワールドのCIMA戦を抜いて一番だったかも。
今回ベルトを落としたことでしばらくはドリーム戦線から遠ざかってしまうだろうけど、もう一度這い上がってこれるか。
「今日は完全に3カウント入った。
 俺の負けや。
 でも今日終わったからって、俺のプロレス人生終わった訳ちゃうし。
 確かにベルトは奪われたけど、俺が今まで築いてきた1年3ヶ月っていうのは奪われてないから。
 今日負けたからってセカンドには戻らない。
 ベルトなくても、今まで以上の俺を目指していくから。」(土井)

どうやら大丈夫そう。
ベルトを失ったことで逆にノビノビ出来ることもあるんじゃないかなぁ。
頭角を現したブラッドジェネレーションのコンセプトはノビノビだったからね。


さて両国大会を総評すると、良くもないけど悪くもない試合が続き少し消化不良気味だった前半戦。
第2試合は何かサプライズがあると思ったんだけどな。
斎了が来てクネスカに加勢するとか、大阪プロレスがDDと合体とか考えてたんだけど、あっさりとクネスカが負けて終了。
試合後のコメントでもクネスカはキング・オブ・ゲートに目標を合わせてるようなので、対DDはこれで一旦終了か?

そんな中始まった後半戦は、トライアングルのブッチャーと曙でお客さんが沸いてその盛り上がりがセミとメインで爆発した。
速報でもアップした内容だけど、セミとメインはドラゲーらしい試合ではなかったよね。
ドラゲーからイメージされる華やかな空中技を中心に置いたわけではなく、あくまでも「戦い」が中心にあった。
セミとメインに出場した6人共に素晴らしかったけど、特にその中でもCIMAとYAMATOからは勝ちたい、負けられないという姿勢が見てる方にも伝わってきた。
こういう試合が全部だと見てる方は疲れるだろうけど、今回はトライアングルで一つクッションを挟んだことが非常に良かったと思う。
ベストバウトを選ぶとしたら、セミとメインで甲乙つけがたいんだけど、やっぱり感動的なマイクも含めてメインかな。
そして興行のMVPもYAMATOで文句なし。


今後の流れとしては、4月からキング・オブ・ゲートが開催されるので、愛知県体育館でYAMATOとKOG優勝者によるドリームゲート戦か。
ユニット抗争としては、KAMIKAZEのゴタゴタがどのように展開していくか。
今のところはYAMATO・戸澤・KAGETORAと信悟・サイバーの間がちょっとギクシャクしてるといっていいのかな?
そしてWORLD-1もこのまま何事もなく進んでいくとは思えないよなぁ。
ユニット結成して約2年。
そろそろ転換期ではないかと…。


最後にニュースサイトへのリンクをまとめて。
「YAMATOがドリームゲート王座を、鷹木&サイバーがツインゲート王座を奪取!
 ドラゲー新時代の扉が開く!」(バトルニュース)

「YAMATO号泣! ドリームゲート王座を初戴冠
 元横綱・曙vs.ブッチャー、王座戦で奇跡の遭遇」(スポナビ)




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