年間最大のショウ~7.17 プロレスフェスティバル2011 神戸ワールド記念ホール大会~ 今年も超満員の観客を集めて行われた神戸ワールド記念ホール大会。 メインイベントでは最年長王者がヒールターンで勢いに乗る挑戦者を迎え撃った。 神戸ワールドでバッドエンドは許されない。 興行開始前にホリプロの新ユニットHOP CLUBがDRAGON GATE RECORDSから発売するという新曲を披露。 「ドラゴンゲート♪」(神定まおオフィシャルブログ) 第0試合 琴香 VS 超神龍 琴香がキックを超神龍の胸に叩き込むと、超神龍もドロップキックで反撃しブレーンバスターの体勢に抱え上げる。 しかし琴香もスクールボーイで丸め込むがカウント2。 超神龍はコーナーに琴香をコーナーに振ると串刺しドロップキック。 最後は厳しい角度の逆エビ固めで琴香がタップ。 第1試合 新井健一郎&岩佐拓 VS スペル・シーサー&KAGETORA 岩佐は字で書くのが難しい独特の技で2人を翻弄。 続くアラケンもKAGETORAに逆片エビ固めで攻め込むが、KAGETORAも延髄切りやダイビングラリアットで反撃しシーサーにタッチ。 シーサーは岩佐とアラケンに対してダブル卍固め。 その後もシーサーがアラケンを攻めるが、新岩はアラケンが岩佐のアシストを受けてのフットスタンプでやり返す。 続けて雑伎団式フットスタンプから、アラケンがKAGETORAを捕らえてシーサーに叩きつけるアラバマスラム。 さらにKAGETORAを白河デスドロップでシーサーに叩きつける。 そして岩佐が熨斗紙の体勢にシーサーを抱え上げるが、シーサーも回転エビ固めで丸め込んだりと粘りを見せる。 しかしカウント2で返した岩佐は熨斗紙をキッチリ決めて3カウントを奪う。 新岩がドラゲー屈指のテクニシャンタッグを一蹴した第1試合。 タッグトーナメントに向けていい流れをつかむことが出来たんじゃないか。 「感謝」(岩佐拓のブログ三日坊主) この次の試合からJⅢ対BW対抗戦となるため、JⅢとBWメンバーがリングに登場。 トラロープを境界に両チームが対峙して、それぞれ試合に挑むレスラー達がマイクアピール。 第2試合の享&スワン 対 マライサ 「オマエらぶっ潰して、次に繋げてやる。」(斎了) 「今日だけはオマエらに勝ちは譲らねえ。」(享) ここは引き分けだな。 享頑張った。 トライアングルのタイトルマッチを行う吉野&Gamma&YAMATOと土井&神田&サイバー。 「今日のタイトルマッチはオレらが正々堂々防衛したるからな!」(土井) 「オレらが勝って必ずベルトは取り返します!」(YAMATO) ここも引き分け。 前回の大阪でダメだったマイクを立て直してきたJⅢ。 特別試合が組まれた信悟と戸澤。 「今日は大恥かかしたるからな!」(戸澤) 「オレとオマエでは背負ってるものが違い過ぎるんだよ!」(信悟) ツインゲートを争うキッド&PACとCIMA&リコシェ。 「トライアングルと同じくツインのベルトはチャレンジャーチームの手にある。 オマエらは二度と巻くことはないからな。」(CIMA) 「このベルトは必ずオレとPACの元に帰ってくる。 なぜならオレ達がツインゲートのチャンピオンだからだ!」(キッド) いやいや、CIMAを向こうにまわしてキッドが十分過ぎるほどのマイク。 そしてメインでドリームゲート選手権試合を行うもっちーとハルク。 しかしハルクはマイクで「オイ、望月!」と叫び、いきなりワインを口に含みもっちーに向けて噴射し高笑い。 「おい、ハルク。 マイクがしょっぱいからワインに頼ったか? しかもオマエ安いワイン飲んでんな。 オレは今日勝って、もっと上等なワインで祝杯あげるからよ。」(もっちー) ここはやっぱりもっちー勝利だな。 ということで、マイク合戦はJⅢの勝利かな、と思ったところでKzy登場。 前回の後楽園ホール大会でラップ対決で負けたスワンに対して再戦を要求。 結果はリッチ・スワン勝利。 ということで、このJⅢ対BW全面対抗マイク対決はJⅢの勝利! 第2試合 堀口元気&斎藤了 VS 横須賀享&リッチ・スワン スワンは力比べを挑もうとするフリを見せて斎了を小バカにする。 その後もスワンのリズムに翻弄されてしまう斎了。 しかし元気と享のやり合いの後は次第にマライサがスワンを捕まえる展開となる。 マラハイサッパの連携やタオルを凶器に使ってのチョーク攻撃でスワンを痛めつけるマライサ。 しかしスワンはハンドスプリング式の飛びつきRKOを元気に決め享と交代することに成功。 享は元気と斎了にジャンボの勝ち!を連発。 一気にJⅢ攻勢になるかと思われたが、試合巧者のマライサは簡単にペースを逃さない。 享を2人がかりのジャーマンで投げ飛ばすと、スワンに対して斎了がドラゴンスープレックスもカウント2。 さらにコーナーに上がった元気だが、享は先回りすると雪崩式エクスプロイダー。 そしてスワンがその場飛び450°スプラッシュ! これは斎了にカットされてしまうが、その後コーナーに斎了を上げるとその場飛び雪崩式フランケンシュタイナーで場外に出すと、そこへ半ひねり一回転ケブラーダ?(つまりエプロンからセカンドロープを使って場外に向かってフェニックススプラッシュのようなもの)。 これでリング内は享と元気の一騎打ち。 享は掟破りの逆・逆さ押さえ込みで丸め込むものの、最後は元気が急所攻撃からのバックスライドフロムヘルで3カウントを奪う。 ビッグマッチでも縮こまることなくスワンはいつも通りというかいつも以上のスワン。 これで20歳というのだから今後が楽しみな選手でもある。 それにしてもPACといいリコシェといいスワンといい、面白い外国人見つけてくるよなぁ。 そして今週末の京都大会から新しく参戦するのがARフォックス。 前回のDGUSAで一際輝いてたレスラーだったのでいつかは日本に呼んできてないかなぁと思ってたけど、こんなに早く来日が決定するとはうれしい限り。 「DGUSA Fearless 2011 結果速報(追記)」(当ブログ過去記事) 第3試合 谷嵜なおき&Kzy&トマホークT.T VS 高山善廣&ドン・フジイ&“ハリウッド”ストーカー市川 まずはフジイと市川が先に入場。 そして帝王高山が入場し3人でポーズ。 高山はノーマーシー仕様のロングタイツ。 対するBWが入ってくると奇襲攻撃から試合開始。 フジイは谷嵜ではなくKzyを連れて2階スタンドへ。 なんと自分が観戦してる方に来てくれた! 普段は対面側が多いだけにちょっと興奮。 場外に気を取られていると、リング内では市川が上半身のコスと耳を取られてBWに捕まっていた。 剥き出しの上半身にトマホークが逆水平チョップを叩き込む。 BWに攻め込まれ劣勢が続く市川だが、フジイが気合いを入れる意味(だと思う…だったらいいな…)で市川をボディスラムで投げる。 それに奮起した市川はトマホークにコルバタを決めてフジイにタッチ。 フジイは谷嵜とKzyにダブルDDT。 さらにKzyを捕まえると高山がKzyを抑えて、その股間にフジイのホイップを受けた市川がカンチョー。 調子に乗った市川は谷嵜を捕まえると、フジイにはkzyを、高山にはトマホークを、レッドシューズ海野には超神龍を捕まえさせてロープ渡りを要求。 結局は高山とレッドシューズ海野はやらなかったので、市川とフジイだけでロープ渡りを披露。 慣れてる市川に対して超ゆっくりペースで進むフジイ(笑) 市川はダッシュも成功させるものの、最後にはロープで股間を痛打。 その後はBWの猛攻にさらされた市川だったが、KzyTIMEをカウント2でキックアウト。 そして6人が入り乱れる攻防が展開されると、最後は高山がトマホークにエベレストジャーマン、フジイがKzyにナイスジャーマン、市川が谷嵜にイナバウアージャーマンを決めて3カウントが入る。 試合後Kzyがマイクを握り 「今日はお祭りだからな! 今日はこの辺で勘弁しといたる!」(Kzy) Kzyはどんどんブラザーの道を進んでるなぁ。 対する勝利者チームは健闘を称えるが、フジイは市川にいつものごとくチョークスラム。 ダウンする市川を踏みつけてポーズを決める高山とフジイ。 「一人高山大移動!!!!【復路編】」(高山善廣オフィシャルブログ) 「一人高山大移動!?」(高山善廣オフィシャルブログ) 第4試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 《王者組》吉野正人&YAMATO&Gamma VS 《挑戦者組》土井成樹&神田裕之&サイバー・コング この日タイトルマッチ宣言を行ったのは国生さゆり。 試合はBWの奇襲からスタート。 土井は吉野を、神田はGammaを、サイバーはYAMATOを捕らえて場外戦。 リングに戻るとGammaと神田がそれぞれ「う~!」と「ジョン・ウー!」を巡って攻防。 お互い「オレにやらせろ!」とチョップ合戦。 続いてリングインしてきたのはサイバーとYAMATO。 タックルで倒れないサイバーに対して、YAMATOは何度もロープに走りタックルを仕掛ける。 次第に足もとがおぼつかなくなってくるYAMATOだが、最後はなんとかタックルで倒すことに成功。 しかしボディスラムで持ち上げることは出来ずに、逆にリフトアップされるとそのまま場外に放り投げられてしまう。 土井と吉野リングイン。 素早いロープワークを見せる吉野だが、土井もそのスピードに対応。 しかしコウモリを決められると、場外から長い距離を走ってきた吉野のドロップキックを喰らってしまう。 さらに土井はGammaとツバ攻撃を巡る攻防。 何度か防ぐことには成功するが、結果的にはコーナーに詰められ国生さゆりの前でツバを受けてしまうハメに…。 さらにGammaは神田を自軍コーナーに連れてくると汚水攻撃。 しかし飛沫が吉野にもかかってしまう(笑) JⅢのペースで進んでいた試合だが、その後BWもYAMATOを捕まえ反撃を開始。 土井と神田によるフラップジャックや、サイバーがYAMATOの上に乗り踏みつけ。 さらに土井はセントーンアトミコ。 フラフラのYAMATOだったが、土井にスピアー、神田にドロップキックを決めて吉野にタッチ。 吉野は神田にスリングブレイド。 さらにサイバーがパワーボムにいこうとするが吉野はリバースで切り返す。 その後サイバーとGammaの攻防を経て、YAMATOが土井の土井555を回避すると逆にスリーパーホールド。 落とせコールが起こるが、サイバーがカットに入るとYAMATOに対してぶっこ抜き投げっぱなしジャーマン。 続いてサイバーのダイビングエルボーが投下されるが、ここはなんとかカットが間に合う。 神田と吉野がリングイン。 神田はジョン・ウー狙いも、吉野はこれをかわすとフロムジャングル。 ちょっと形が崩れてしまったが…。 その後、吉野のミサイルセントーンが決まり攻勢だったJⅢだが、吉野がロープに走ったところでブルーボックス攻撃を背中に受けてしまう。 するとすかさずBWのメンバーがトレイン攻撃。 しかし最後の土井の攻撃を吉野がかわすと、逆にJⅢがトレイン攻撃。 Gammaが土井にガンマスペシャルからスカイツイスター狙い。 しかしセコンドのKzyがGammaにイスで一撃すると、サイバーがサイバーコンビネーション。 続けてサイバーボムを狙ったがGammaはリバースで耐えアックスボンバー。 一回では倒れないサイバーに対し、2発目を狙いロープに走ったところにサイバーが交通事故スプラッシュ。 さらに神田のジャーマンから土井がバカタレスライディングキックもカウント2。 ならばと神田がダイビングエルボー狙いも、Gammaは回避。 試合終盤、神田に狙いを定めたJⅢ。 吉野はトルベジーノからライトニングスパイラルを決めると、場外のサイバーと土井に対してトペ・スイシーダを決めて完全に分断することに成功。 するとリング内では神田に対してYAMATOがギャラリアを決めると、フィニッシュはGammaのスカイツイスタープレス。 試合後、国生さゆりさんからベルトを手渡されるJⅢ。 記念撮影ではGammaはちゃっかりと国生さんの手を握り、その後も手を繋いでリングを降りるところまでエスコート。 試合中にツバとか吐いてたレスラーと手を握るというのはどういう気分なんだろう…。 「ドラゴンゲート2011…」(国生さゆりオフィシャルブログ) そして前半戦の締めにマイクを取る吉野。 「アイツら(BW)とやってたらベルトの価値を下げるからよ、 次は価値を高めるためにジャンクション同士でやろうやないか。 来月14日に神戸サンボーホールあるから、そこでタイトルマッチやったろうやないか。」(吉野) 休憩終了後、岡村社長が登場。 要点をまとめると ・地震により両国大会はやるべきではないと判断した ・その後現地に入り支援活動をしてきたが、プロレスで元気とか勇気とかと言う問題ではなかった。 ・だけど義援金活動や物資の支援など出来るかぎりでやっていこう。 ・もう少し時間が経てば東日本でチャリティー試合をやりたい。 ・ドラゴンゲートは、今や日本だけでなくアメリカやヨーロッパでも試合をしているが、地元・神戸から発信していることを大事にしたい ・今後は月一で神戸大会を開催していく 「神戸ワールド大会」(社長のブログ) また、電光掲示板では今年の大阪府立体育会館第1競技場大会の日程が10月16日になったことが発表されてた。 これで今年は7月…神戸ワールド、10月…大阪第1、12月…福岡国際センターになるのかな。 まあ11月と12月に立て続けにビッグマッチが行われるより、この方がバランスがいいと思う。 ちょっとスペルが違うことくらい気にすんな(笑) 第5試合 特別試合 戸澤陽 VS 鷹木信悟 先に入場してきた戸澤は、後から入場してくる信悟がリングインしてくる前に襲いかかる。 場外で右腕を鉄柱にぶつけると、リングに戻してからは信悟の右腕にイスでワンマンコンチェアト。 その後もロープを悪用するなどして信悟の右腕を徹底的に破壊。 信悟もバックドロップで戸澤を投げるが、戸澤はフランケンで信悟を場外に出すとトペ発射。 しかし場外の信悟はこれを受け止めると(!)そのまま場外でデスバレーボム。 リングに戻るとコーナーでグーパンチとチョップ合戦を展開する2人。 パワーでは上回る信悟が次第にペースを握りかけたところで、戸澤は走り込んでくる信悟の足に低空ドロップキックとペースを渡さない。 エプロンでの攻防では、信悟がデスバレーボムを仕掛けるが戸澤は回避。 逆にバイシクルキックからジャーマンスープレックスで信悟を堅いエプロンサイドに叩きつける戸澤。 劣勢の信悟に対して戸澤は雪崩式ブレーンバスターからジャーマンを仕掛けるが、耐えた信悟は走り込んできた戸澤に対してデスバレーボム。 ようやく反撃を始めた信悟は、珍しい浴びせ蹴りからパワーボムの要領でコーナーマットに投げつけると、続けてガロンスローと信悟らしさを見せる。 そして串刺し式パンピングボンバー、ダイビングセントーン投下もカウント2。 戸澤と信悟がにらみ合いから、信悟はパンピングボンバーを、戸澤はバイシクルキックを打ち合い。 信悟は回転式パンピングボンバーで打ち合いを制すと、厳鬼を狙った戸澤をはねのけ再度パンピングボンバー。 そしてMADE IN JAPANもカウント2で戸澤キックアウト。 戸澤はラストファルコンリー狙いの信悟をフランケンで丸め込むと、延髄切りから厳鬼もカウント2。 信悟もエルボー連打からパンピング狙いも、戸澤はバイシクルキックで迎撃すると投げっぱなしジャーマンからジャーマンスープレックスホールド。 これは返した信悟だったが、続けて決められたパッケージジャーマンは返すことが出来ずに3カウントが入る。 「一夜明けて」(鷹木信悟の鷹狩り日記) 試合後、勝ち名乗りを上げる戸澤は信悟を見た後、すぐに視線を向ける相手を「次はオマエだ」と言わんばかりにセコンドについていたYAMATOに移す。 第6試合 オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合 《王者組》ドラゴン・キッド&PAC VS 《挑戦者組》CIMA&リコシェ CIMAはリコシェと同じ髪型、同じコスチュームで登場。 リコシェもCIMAサングラスを付けての入場。 対するキッドは花道でブレイクダンスを披露。 試合開始はキッドとCIMAから。 CIMAはキッドをロープに押し込みクリーンブレイクかと思いきや、後ろからリコシェがキッドを攻撃。 してやったりのCIMAはキッドのマスクをつかんで引き回すなどヒールファイト全開。 しかしキッドもコルバタでCIMAを場外に出す。 その後PACとリコシェのやり合いの後、CIMAとリコシェの連携技でJⅢを翻弄すると場外に出た2人に対してCIMAがキッドに、リコシェがPACに対角線上に飛ぶトペを競演。 リングに戻ってからもブレーンバスターからその場飛びムーンサルトを同時に繰り出すCIMA&リコシェ。 キッドを捕まえると、リコシェがメキシカンストレッチを決めてる間にCIMAがターンバックルを外して、剥き出しにした金具にリコシェがキッドを叩きつける。 さらにレフェリーの目を盗んでツインゲートのベルトでキッドを殴打するCIMA。 やられっぱなしだったキッドもCIMAを金具に激突させるとリコシェに対してはデジャヴ。 リングインしてきたPACはCIMAを場外に出すと、そこへキッドがバミューダトライアングル。 リコシェはサスケスペシャルでキッドを追撃。 最後はPACがトップロープから場外にきりもみコークスクリュー。 リングではCIMAとPACが一進一退の攻防。 しかしPACがコーナーに上がった所でリコシェに突き飛ばされ場外に転落してしまう。 続いてリコシェとキッドの攻防になると、キッドのクリストもCIMAカット。 そのCIMAはPACに仕掛けていったコーナーへのダブルニーをかわされるとそのまま場外に転落。 残されたリコシェに対して、PACとキッドが連携技。 リコシェが脳天からマットに突き刺さる危ない落ち方をするがどうやら大丈夫だった様子。 キッド攻勢も、場外からBWセコンドの介入もあり逆にBWペースになる。 リコシェがコーナーに上がった所でPACがカットすると、キッドが盛り上がれーフランケンを決める。 しかしCIMAはコーナー上のPACに対してヴィーナス→アイコノクラズム→マッドスプラッシュの黄金コースを決めるもキッドがカット。 ならばとリコシェはダブルローテーション狙いでコーナーに上がるが、キッドはリバースフランケンシュタイナー。 CIMAはキッドに対して急所蹴りから丸め込むもカウント2。 逆にキッドもバイブルで丸め込むがカウント2。 CIMAのパーフェクトドライバー狙いもキッドはスタナーで返しウルウラ狙い。 これはCIMAに受け止められるが、PACはCIMAに対してジャーマンスープレックス。 さらにPACはCIMAにコーナートップからリバース450°スプラッシュ! これはリコシェにカットされてしまうが、リコシェに対してもPACのリバースフランケンからキッドがウルトラ・ウラカン・ラナ! しかしカウント2でリコシェ返す。 するとPACが満を持して360°シューティングスタープレスが見事に決まるも、CIMAなんとかカット! ウルウラ、360°シューティングスターで決められなかったことで、キッドはドラゴン・ラナのポーズ。 しかしCIMAは足を掴みこれを阻止すると、コーナー上からシュバインシュタイナーを決めるとさらにメテオラ! ここはPACがカットするも、CIMA&リコシェはPACに対して集中攻撃。 CIMAのトラースキックからリコシェがリバース・パワースラム。 さらにCIMAがシュバインを決めると、リコシェがスタンディング状態のPACにメテオラ。 続けてCIMAが正調メテオラを決めるがキッドもギリギリでカット! カットされたCIMAはキッドを抑えて、最後をリコシェに託す。 ここでリコシェが出すのは唯一無二のダブルローテーションムーンサルトプレス! これはPACも返すことが出来ずに3カウントが入る。 王座交代! 試合後、ノーサイドのジェスチャーをして、PACとキッドに握手を求めるCIMA。 そして4人で握手を交わすと、キッドがCIMAに、PACがリコシェの腰にツインゲートのベルトを巻く。 そんな姿をリング下で見るBWの面々は少し不満気。 どうなるのかと思いきや、その後CIMAとリコシェはキッドとPACを凹る。 さらに谷嵜が実況席に置いてあったブレイブのベルトを強奪。 「PAC、オマエ明日からイギリス帰るらしいな。 オレがベルト預かっといたるわ。 オレがブレイブゲートのニューチャンピオンじゃ!」(谷嵜) 「最高やんけぇ」(ドキドキCIMA探検隊) 「スパイクモヒカン」(ドキドキCIMA探検隊) メインイベント オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 《王者》望月成晃 VS 《挑戦者》B×Bハルク この日のもっちーは白バージョン。 試合序盤の攻防は望月、ハルク共に互角。 両者共に調子の良さがうかがえる出だし。 ハルクが場外に望月を出すとリングの角に望月を打ちつける。 しかしその後放っていったニードロップがかわされると、逆に望月がハルクの膝をニークラッシャーの要領でエプロンに叩きつける。 リングに戻ってからもハルクの膝を徹底的に攻める望月。 ハルクも得意のキックで形勢を逆転しようとするが、望月は足をつかむとアキレス腱固めで締め上げる。 締められていない方の足で望月を蹴ろうとするハルクだったが、望月はその足もつかむとクロスヒールホールドなど多様な関節技でハルクを苦しめる。 試合前半は完全な王者ペースで進む。 ハルクが攻勢に出たのは望月の突進をキックで迎撃し、セカンドロープからのドロップキックを決めた10分過ぎから。 ハルクは場外で望月の左腕を鉄柱に叩きつけると、その後は集中して腕攻め。 キーロックで望月を締め上げると、持ち上げられそうになるや腕ひしぎ逆十字固めに移行。 望月がなんとかロープに逃げると、ハルクはその後望月にキックを連発するが、望月は威力のある一発をハルクの胸板に叩き込む。 その後はお互いに蹴り合いを展開。 望月は場外にハルクを落とすとラ・ケブラーダ狙いもハルクが足を引っ張り阻止。 場外戦となるが、望月は花道でハルクにミドルキックを決めるとハルクはそのまま坂道を転げ落ちる。 さらにハルクにホイップされた望月はエプロンに飛び乗るとそこからケブラーダ。 リングに戻ると、ハルクは望月に飛びつき腕ひしぎ逆十字固め。 しかし望月も体を一回転させて逆にハルクの足をアンクルホールドに捕らえる。 ハルクはジェフ・ハーディーばりのバックキックでなんとか技を解くことに成功。 試合中盤に入り、望月はハルクのキックを受け止めるとそのままキャプチュードで投げる。 膝立ち状態のハルクに対してミドルキックや、ソバットを叩き込むがカウント2。 しかしハルクも蹴り上げから、望月の後頭部に向けて串刺しブート。 両者ローキックの打ち合いから、望月がドラゴンスクリュー。 さらにジャーマンは両者着地すると、オーバーヘッドキックをお互いに叩き込む。 そしてハルクがマウスを決めれば、望月は三角蹴りを決めて両者ダウン。 カウント7で動き出すと、両者膝立ち状態で殴り合い。 さらに立ち上がると両者共に顔面蹴りの打ち合い。 これはスーパーケンカキックを決めた望月に軍配が上がるが、三角蹴りを狙ったところをハルクに阻止され、そのまま雪崩式EVOを喰らってしまう。 これはカウント2で返した望月だがハルクは各種顔面蹴り、ソバット連打からファーストフラッシュを仕掛ける。 一度は回避した望月だが、後頭部に決められたファーストフラッシュは回避出来ず。 ダウンを宣告するレッドシューズ海野。 ダウンカウントが数えられる中、なんとか立ち上がりかけた望月に対して追い打ちとばかりにハルクはファーストフラッシュ。 すかさずフォールにいくハルクだが、望月はカウント2でキックアウト! コーナーに上がったハルクに対して、望月は雪崩式垂直落下ブレーンバスター。 そして望月のイリュージョンからの真・最強ハイはハルクも右ハイキックを出して両者相撃ち。 しかし望月は再度ハルクの側頭部に真・最強ハイを叩き込むと、最後は顔面への三角蹴りを決めて3カウント。 試合後、マイクを握るもっちー。 「望月成晃、6年ぶりに神戸ワールドのメインに帰ってきました。 正直、この6年間色々ありました。 トップどころは若手に任せようかと思った時期もありました。 でもまだまだへこたれてはいけない。 同年代の皆さんの励ましもあり、41歳にして神戸ワールドのメインでドリームゲートを防衛することが出来ました。 今年に入ってからはここにいるGammaに挑戦の機会を奪われたりしましたが、今日この場に立てて防衛することが出来たので、全てチャラで。 両国大会の中止は震災のためでしたが、いずれチャリティで行きたいとも思っています。 自分達の使命はプロレスを通じて、全国の皆さんに元気と勇気を与えることなので、来週からまた全国各地を回って参ります。 今年本厄なんですけど、残り5ヶ月防衛して良い後厄を迎えたいと思います。 まだまだ中年は意地を張って頑張って行きます。 ドラゴンゲートはこれからも全国に勇気と元気を与えるために頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。 ありがとうございました!」(望月) これは週プロ用かな? それともウェブマガジン用? 週プロの表紙は…新日本の札幌大会だろうなぁ。 ということで、ハッピーエンドで幕を閉じた2011年の神戸ワールド記念ホール大会。 速報にも追記したように、観客の入りは3階席まで埋まった文句なしの超満員札止め。 個人的なベストバウトを決めるとすれば、 1位…セミファイナルのツインゲート戦 2位…信悟対戸澤 3位…もっちー対ハルクのドリームゲート戦かな。 まあ2位と3位は逆の人も多いかも。 ツインゲートは、これぞドラゲーという王道をいったタイトルマッチ。 世界屈指のハイフライヤーが見せる空中技の数々。 これで盛り上がらないはずがない。 特にPACやリコシェは空中技でのミスもなく、飛形もキレイだからなぁ。 最後はヒールのBWが勝利したものの、そこまでの両チームの攻防からお客さんも大満足の一戦だったと思う。 信悟対戸澤は、やはり戸澤の成長っぷりが満員の神戸ワールドのお客さんに印象付けられたんじゃないかな。 試合中も信悟相手に気迫負けすることなく、体の正面からがっぷり四つに組んだ結果の勝利。 帰国前はブレイブを狙うかと思ってたけど、ここまで来ると目標は変更してもおかしくないよな。 前回後楽園ホールで敗れてるYAMATO相手にリベンジが出来れば、目指すはもっちーの持つドリームゲートでもなんらおかしくない。 しかし、1年前に善戦マンだった戸澤がここまで成長出来るとはね。 戸澤の前にメキシコ遠征に行ったKzyが数ヶ月で連れ戻されたのが何か可哀想にも感じるけど、KzyはKzyで結果的に日本のマットでしっかりと居場所を確保出来てるからなぁ。 プロレスラーとしての方向性としては2人共間違ってないのかも。 メインのドリームゲート戦で一番問われるのは、「なぜハルクは腕攻めを選択したのか」だろうなぁ。 もっちーのフィニッシュホールドといえば、やはり真・最強ハイや顔面への三角蹴りなどキックが主体。 もっちーの蹴りを全て受け止めた上で勝つというチョイスもあるかもしれないが、やはりここの選択ミスが大きかったような…。 ただ、今回のタイトルマッチでキーとなった技はファーストフラッシュ。 フェニックススプラッシュやHサンダーではなく、この技で信悟を下しもっちーをノックダウンさせた自信もあったと思うし、何より新生B×Bハルクを体現するのに一番ふさわしい技はフェニックススプラッシュではなくファーストフラッシュ。 この技がもっちーの真・最強ハイや顔面への三角蹴りと並ぶまでに説得力を持つ技になったのは、ヒールターンしてからのハルクの使い方が上手かったと思う。 普通、技は連発することで説得力が落ちてしまうんだけど、ハルクは連発することで非情なB×Bハルクというキャラをより鮮明にしてきた。 今回もっちーにフォールを返されたのは、やはりもっちーの足攻めが根底にあったからということになるんだろうけど、この技は今後もハルクが高めていって欲しいと思う。 しかし次のタイトル挑戦の機会はどうなるか。 今回、KING OF GATEを制覇した上での挑戦でベルトを取れなかった以上、次に巡ってくるのはしばらく先になるんじゃないかなぁ。 逆にもっちーは相変わらず団体最年長という年齢を感じさせないスタミナ。 試合時間が30分近くのロングマッチながら、最後まで2つの意味で足が止まってない。 普段の体調管理の賜物なんでしょう。 ここはもう素直に拍手。 そしてこの大会を持ってドラゲーと契約しない事が明らかになってるCIMA。 試合後のコメントでは、出たい大会にだけ出るということらしい。 ドラゴンゲートに出場しつつ、海外からのオファーがあればそちらを優先する様子。 つまり今後は”ドラゴンゲート=CIMA”の図式をなくして、次第にCIMAに頼らない団体運営が求められることになる。 当然CIMAが居ないことで集客にも影響は出るだろうし、何より見に行った人が満足出来る興行を提供することが出来るのかどうか。 そして、これまでBWを束ねていたCIMAが外れることになるので、今後は土井ちゃんかハルク、戸澤あたりがユニットを引っ張っていかないといけないんだが、誰になるかなぁ。 マイクを考えたらハルクではなく土井ちゃんが無難なところかな? まあ、選手達がこれをピンチと考えるかチャンスと考えるかってとこでしょう。 以前CIMAが長期欠場をして復帰したとき、土井ちゃんや吉野は「CIMAがおらんでも、オレらでやってきたんや。」と言ったけど、それに対してCIMAは「CIMAがおらんからこそ、オマエらがやってきたんやろ!?」と返した。 結局そこなんだよね。 CIMAが居なくても十分やっていけることをCIMA抜きのメンバーで証明しないと。 また、もっちーは年内にCIMAを引っ張り出したいとコメントしてるので、ひょっとして10月の大阪でもっちー対CIMAか? 「今日ツイン取ったみたいだからどうなるか分からないけど、 年内にはCIMAを引きずりだして決着つけたいなと。」(もっちー) この対戦が闘龍門時代から今も残ってる二大巨頭で争う最後のタイトルマッチになりそうな予感。 寂しいような気もするけど、2人にとって残された時間はそう長くなさそうだしね。 最後に、…CIMAサングラス買いました(笑) PR